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FE:ネルソン・ピケJr.とオリバー・ターベイもネクストEV残留が確定

2016年08月24日 14:41  AUTOSPORT web

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来季もペアを組むことが決まったネルソン・ピケJr.とオリバー・ターベイ
初代フォーミュラEのチャンピオンであるネルソン・ピケJr.と、昨季のチームメイトだったオリバー・ターベイは、来る2016/17のシーズン3もネクストEVチームに残留することが発表された。

 ピケJr.とターベイは昨季、中国資本の開発したツインモーター方式の独自パワートレーンを採用したマシンに苦戦。そのマシン重量により、苦しいシーズンを耐えてきた。

 ルーキーだったターベイは11戦中8戦でピケJr.を上回る健闘をみせたものの、ドライバーズランキング14位と15位、チームランキングでは最下位に終わっていた。

 今回、両ドライバー共に「マルチシーズン契約」を締結し、元ルノーの開発ドライバーでもあり、カートのスペシャリストでもあるベン・ハンリーとともに、このサマーブレイクの期間に『ネクストEV 700R』と呼ばれる新型パワートレインの開発にいそしんできた。

 ピケJr.は、悲惨なシーズンを過ごした翌年にもかかわらず、この新型パワートレーンで狙うのは「優勝争い」であると断言した。

「僕はチームが非常に有望かつ、長期的な将来展望を持っていることを知っている。昨年は苦しい時期を過ごし、今季は挑戦の年になるだろうけれど、僕らは多くのことを学んできたし、強くなれたと信じている」と、ピケJr.。

 2008年の英国BRDC、マクラーレン・オートスポーツ・アワード受賞者のターベイは、2014/15年に行われたシーズン1最終戦ロンドンePrixで、フォーミュラEへの扉を開いてくれた同チームとの共闘に意欲を見せている。

「僕はチームと一緒に旅を続けられることに興奮している。フルシーズンの経験で多くのことを学んだし、その経験はこの夏のマシン開発にも活かされている。僕もチームも高い野心を持って、一緒に努力していくつもりだよ」

 ネクストEVフォーミュラEチームには、元チーム・アグリのバリー・モティマーがマネージャーとして加入。さらに元フィアットのヘッド・オブ・ビークル・テスティングの肩書きを持つポール・フィッカーズも合流し、チームの技術パートが強化されている。

 2015年後半に加入したチーフレースエンジニアのジェリー・ヒューズもそのまま継続、チーム・プリンシパルも引き続き、ネクストEV社のプレジデントであるマーティン・リーチが務める。

<2016/17 フォーミュラE 暫定ドライバーラインアップ>
ルノー・e.ダムス:セバスチャン・ブエミ/ニコラ・プロスト
アウディ・スポート・チーム・アプト:ルーカス・ディ・グラッシ/ダニエル・アプト
DSヴァージン・レーシング:サム・バード/ホセ-マリア・ロペス
ドラゴン・レーシング:ジェローム・ダンブロシオ/ロイック・デュバル
マヒンドラ:ニック・ハイドフェルド/フェリックス・ロゼンクビスト
ベンチュリ:ステファン・サラザン/マーロ・エンゲル
アンドレッティ:ロビン・フラインス/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
テチーター:ジャン-エリック・ベルニュ/マ・キンファ
ネクストEV:ネルソン・ピケJr./オリバー・ターベイ
ジャガー:TBC(後日発表)