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NEWS、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2…… SMAP解散に寄せる後輩たちの思い

2016年08月24日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 SMAP解散の衝撃は国内に留まらず、海外メディアでも大きく報じられ、20日付の米紙ニューヨーク・タイムズの1面には、SMAPの解散を多くのファンが惜しんでいると伝える記事が掲載された。8月14日以降、SMAPを道標として活動してきたジャニーズの後輩たちの様々な思いを各メディアが伝えている。


(参考:SMAPの解散は本当に必要な選択だったのか 「なぜ」に込められたファンの思い


 SMAPの解散報道後、同じジャニーズ事務所に所属するメンバーの中で、第一声を求められたのは、KAT-TUNの中丸雄一だった。中丸は、8月14日に放送された『シューイチ』(日本テレビ系)で自身がグループとして活動を休止している身と重ね、「規模は違うけど泣けてくる」と率直な思いを伝えたあと、「SMAPはほんと、男性グループとはどういったものかというのをひとつ提示したモデルケース。まったくもってアイドルグループというものを変えた」と発言。また、NEWSの小山慶一郎も、8月15日放送の『news every.』(日本テレビ系)にて、NEWSのメンバー脱退当時の心境と重ね「比べようもない話ですけど、メンバー間の意思を確認していく中で、グループの継続がどれほど難しいものかを経験してきました。SMAPの皆さんは話し合いを重ねられてこの決断に至ったと思います」と理解を示していた。同じくNEWSの加藤シゲアキは、8月19日放送の『白熱ライブ ビビット』(TBS系)にて、「偉大な先輩と比較していいかわからないですけど、僕らNEWSも色々な危機があって、続けることの難しさは実感してきたので、それが第一線のSMAPだったらなおのことなんじゃないかなと思います」と小山と同じように自身の経験を重ねてコメントした。そして、小山は同番組にて「結成から28年もの間、グループとして道標を示してくださってことは僕にとっては大きな希望です」とも話していた。小山や中丸、加藤を含め、グループの活動に何度も危機が訪れた彼らにとって、SMAPの存在はいつでも目標であり、拠り所となっていたのではと感じた。


 Hey! Say! JUMPの伊野尾慧は、フジテレビ系『めざましテレビ』の8月18日放送回にて、「物心ついたときからテレビで活躍されていて、歌も大好きで後輩であると同時に1人のファンとして寂しい気持ちですね」と明かしていた。伊野尾は、メンバーの薮宏太、八乙女光、高木雄也、岡本圭人らと2008年にSMAPが開催したライブツアー『super.modern.artistic.performance tour』を訪れた際、木村拓哉にトロッコへと引っ張り上げられ、当時デビュー間もない頃にSMAPのコンサートに登場するという、貴重な経験をしている。SMAPは、ファンに紹介するかのように、コンサートを見に訪れた後輩たちを度々ステージに上げてきた。SMAPのコンサート中のファンへの振る舞いを勉強して、それを受け継ぐメンバーも数多く存在する。Hey! Say! JUMPの有岡大貴は、「物心ついた時からSMAPの香取くん」と、香取慎吾が憧れの存在であることを2013年4月17日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ)で公言しており、香取のソロ曲のタイトルを全て記憶しているほど。


 SMAPの解散が報道された8月14日は、Kis-My-Ft2が福岡ドームにてコンサートツアー『Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM』を開催し、舞祭組のメンバーによるステージが盛り上がりを見せていた。Kis-My-Ft2の千賀健永、宮田俊哉、二階堂高嗣、横尾渉からなる派生ユニット「舞祭組」を“スルメ”という名でプロデュースしているのは、SMAPの中居正広。中居は、それまで音楽番組などでメインに並ぶ3人と後ろで踊る4人組という“メンバー内格差”を逆手に取って認知度を高める大きなチャンスを作った。Sexy Zoneに関しても、2015年6月27日に放送されたTBS『音楽の日』で中居が、グループの結束強化に一役買って出ている。同番組で、前列で歌う3人と後列で歌うマリウス葉と松島聡の衣装が違うのを見て、中居は「君たち衣装違うけど、5人でSexy Zoneだよね」と言及。誰も言えずにいたグループ内格差について触れつつも、中居の口から「5人でSexy Zone」という言葉で強調されたことが、ファンには響いたようだ。今年放送された『音楽の日』では、松島が「中居からもらった当たりのお年玉のおかげで一人仕事をいただけるようになった」と嬉しそうに話しており、もちろん出演時には5人とも同じデザインの衣装で登場していた。Sexy Zoneのメンバーから、SMAPへのコメントは特に発表されてはいないが、彼らにとっても、重大な出来事だったに違いない。


 アイドル活動の幅を広げた活躍以外にも、幾度となく後輩たちの背中を押してきたSMAP。後輩たちにとって希望であり、夢であり、憧れだったSMAPへの思いは、SMAPが先鞭をつけた様々なフィールドで、それぞれが活躍していく姿を通して伝えてほしい。


(文=梅中麻衣)