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100歳女性に性的暴行致死 37歳被告へ判事「ほぼ一生刑務所にいなさい」(米)

2016年08月23日 18:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

100歳女性を強姦で死なせた男(出典:http://www.kansas.com)
重度の性依存症を思わせる狂気の性的暴行および殺人事件が米カンザス州で起きた。加害者の男は30代で犠牲者はなんと100歳の女性。こうした裁判では精神疾患の有無が争点になることも多い中、このたびの加害者はどうやら一生を刑務所で過ごすことになるもようだ。

カンザス州ウィチタ市のサウスクレストウェイで2014年9月30日、マーサ・シェルさんという御年100歳の女性が強姦された上、激しい暴行が原因とみられる肺塞栓症により3週間後に死亡するという非常に痛ましい事件が起きた。司法解剖により性的暴行の事実が明らかになり、体液のDNAなどから1週間ほど後にケイシー・ネスビットという当時35歳の男が逮捕されていた。

強盗目的の住居侵入、強姦、65歳以上の者に対する虐待・暴行致死など複数の容疑で起訴されていたネスビット被告。18日にその裁判がやっと結審したことを『kansas.com』が伝えている。「100歳の女性が性的に犯されるなどと誰が想像するでしょう。犯人が本当に憎い」と悲痛な面持ちで法廷入りしたマーサさんの遺族たち。「ネスビットには殺意があった」として、昨年には検事局も被告に対する求刑内容をぐっと重いものに修正していたという。

そんななか法廷でベン・バージェス判事は、ネスビット被告に対して懲役23年にさらに319か月を足した約50年の服役を命じた。しかも出所が認められるのはネスビットが86歳前後になってからであるもよう。それでもマーサさんが命を奪われた年齢より14歳も若いとして、検察側も「ネスビットに嘆く資格などあるまい」としている。こうした事件においては弁護側が「重度の性依存症」を盾に取ってくることも多いが、被害者、そして遺族の心情、近隣住民の不安を思えば「法がそれを精神疾患のように扱ってはなるまい」「性犯罪者に登録させるだけでは緩すぎる」との声が年々高まっている。

出典:http://www.kansas.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)