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スーパーカーレース第3・4戦 レースレポート

2016年08月23日 16:41  AUTOSPORT web

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スーパーカーレース第4戦 クラス1優勝 CARGUY with Direction 108 Huracan GT3
■2016 SUPER CAR RACE SERIES 第3戦 レースリポート

2016スーパーカーレース第3戦が真夏の富士スピードウェイで開催!
HURACAN GT3の木村武史が2位以下を大きく引き離すも、木村にドライブスルーハンディ。
ガイヤルドの飯田太陽が劇的な逆転優勝!

 6月に富士スピードウェイで開幕した2016年スーパーカーレースシリーズ、残雪優雅な霊峰富士から8月に入り、すっかり雪が溶け荒々しささえ感じさせる真夏の富士が姿を現していたが、第3戦が行われた土曜日は残念ながら強い雨に見舞われ、完全にウェットコンディション。

 予選はクラス1のCARGUY with Direction 108 HURACAN GT3の木村武史が異次元の速さをみせてPP獲得。チームメイトの野間一が2位に入りLamborghini HURACAN 勢が1-2発進。Gallardo車両を駆る実力派、Ks FrontierガイヤルドGT3の飯田太陽が3位に食い込んだ。

 しかしながら降り続いた雨も第3戦決勝がスタートする前には止み、路面はウェットコンディションながらも次第に乾いて行く状況。最前列に並んだ木村、野間2台のLamborghini HURACAN 車両がリードをとるかたちでレースが始まったが、3番手スタートのLamborghini Gallardo GT3飯田太陽が4周目に野間をパスして2位に浮上。

 しかし、この時点でトップの木村との間には大差がついていたが、あきらめずに追う飯田。その差は少しずつ縮まるものの残り2周となったところで30秒以上の差がつき、そのまま木村がフィニッシュするかと思われたが、1周を残して木村がピットにマシンを向けた。

 HURACAN GT3車両にはハンディキャップのドライブスルーが義務付けられていたのだ。ピットをすり抜けた時Gallardo GT3の飯田はトップに立っていた。残り1周、木村は必至に飯田を追ったが、わずか3秒あまり届かず無念の2位。

 飯田がうれしい優勝を手にすることとなった。他、クラス2では、Ferrari 485 Challenge EVO安達剛士が優勝を、そして2台が参戦したクラス4はLotus Exige Gt4のアンソニー・チャンが優勝をおさめた。

■ドライバーコメント
クラス1優勝・飯田太陽 Ks FrontierガイヤルドGT3



「最初にマシンを温めておく作戦がうまく行きました。とにかくスピンしないように気をつけました。レギュレーションに助けられての優勝でしたが、レースは楽しくできました」

クラス4優勝・アンソニー・チャン TEAM LOTUS EXIGE GT4



「ありがとうございます。すごく楽しんでレースを走ることができました」


■2016 SUPER CAR RACE SERIES 第4戦 レースリポート
クラス1の木村武史、野間一が、前日優勝のガイヤルドGT3飯田太陽を寄せ付けずにワン・ツーフィニッシュ。

 前日の大荒れの天候とは打って変わり、朝から陽射しが眩しく射す第4戦予選は、前日同様クラス1の車両2台が速く、CARGUY with Direction HURACAN GT3の木村武史がPP、HURACAN Trofeoの野間一が2番手につけ、Ks Frontier Gallardo GT3の飯田太陽が予選3番手に、BRP SLS AMG GT3の奥村浩一が4番手、5番手にはCARGUY with Direction 108 458の林裕介が入り、そして6番手にケーズフロンティア カワツウ MP4-12C GT3の萩野哲生の結果となった。

 そして絶好のコンディションの下でスタートした決勝は、やはり木村、野間のLamborghini HURACAN 車両が他を引き離す展開のなか、5周目に木村がLamborghini HURACAN GT3車両に義務付けられているハンディキャップのドライブスルーを実施。

 その合間に順位が逆転し野間がトップに浮上。木村は20秒以上もの差をつけられてしまったが、ここから木村HURACAN GT3の追撃が始まる。

 周回を重ねるごとにトップとの差を詰め、そしてついに最終ラップで野間を抜き去りトップを奪い返した。以下Gallardo GT3の飯田太陽が3位、スタート直後に飯田を抜いて3位に浮上したFerrari 485 Italia GT3の林裕介だったが、後半飯田にかわされて惜しくも4位フィニッシュとなった。

 また2016 Super Car Raceで設けられた最高速賞は、第3戦決勝時に、Lamborghini HURACAN Trofeoの野間一が時速265.748㎞を、第4戦予選時にLamborghini HURACAN GT3木村武史が時速289・312kmを記録し、それぞれ受賞をした。

■ドライバーコメント
総合優勝・木村武史 CARGUY with Direction HURACAN GT3



「きちんと賞金が出るレースで勝てるのはうれしい。性能調整もピットインという分かりやすいレギュレーションでとてもいいけど、実際いつ入ろうかと決めるタイミングが難しかった(笑)。昨日の反省もあって最初からプッシュして走りました。最高速も狙っていて、ぎりぎりまでブレーキを我慢して獲れたので、これもうれしいです」

総合2位・野間一 CARGUY with Direction 108 HURACAN GT3
「予選のタイム差だけだと、前に行けると思ったけど、実際には難しかった。タイヤも持たせなければならず、マシンの性能差もありますからね」



総合3位・飯田太陽 Ks FrontierガイヤルドGT3
「最初のスピンが痛かったが、タイヤが思ったより温まっていなかったかもしれません。でもぶつかったり、トラブッたりしなかったのはラッキーでしたね。」

クラス2優勝・小林賢二 こばやし歯科KRM 911CUP



「今日は他のレースも走って、立て続けにレースしたので大変でした(笑)。タイヤも1セットで行ったので、使い方も考えながら走っていました」