世界ツーリングカー選手権(WTCC)に参戦するボルボ・ワークスのポールスターは、9月3日~4日に開催されるもてぎラウンドで、レギュラードライバーのロバート・ダールグレンに代わり、アルゼンチン人ドライバーのネストール・ジロラミを起用すると発表した。
ジロラミは、シトロエン・ワークスで2度の世界王者に輝いたホセ-マリア・ロペスと同じく、先日のニュースでもお伝えしたアルゼンチン国内の人気ツーリングカー選手権『スーパーTC2000』でダブルチャンピオンの経験を持つ。
また昨年には、WTCCでニカ・レーシングがマネジメントするホンダ・レーシング・チーム・スウェーデンとの契約により、シビックWTCCをスロバキア、ポルトガルの2ラウンドでドライブしてもいる。
前戦のアルゼンチン、テルマス・デ・リオ・オンドではポールスター・シアン・レーシングに帯同し、レース後にはボルボS60 TC1のテストドライブも行っている。
もてぎへの参戦はスポット契約となる模様だが、ジロラミ自身は長期契約への発展を目指している。
「今回の参戦は来季に向けての足がかりにしたい。そのために戦う」と、ジロラミ。
「アルゼンチンでの週末をチームと共有できたことで、テストの前にマシンとチームのことを数多く学ぶことができた」
「テストは本当に、とても良好な結果だったし、僕に何ができるかを証明する素晴らしい機会となった。30Lapほど走ったけれど、感触は非常に良かった。ボルボS60には大きな可能性を感じたよ」
もてぎ戦でのタスクに関して、ジロラミは「スピードを証明し、エンジニアリングスキルを披露し、レースクラフト(バトルの技術や戦術眼のこと)を持っていることをアピールしたい」と語る。
一方、スペインのビジャ・レアル戦からフレデリック・エクブロムに変わって起用されていたダールグレンだが、彼自身は地元スウェーデンに戻って、今季残りのスカンジナビアン・ツーリングカー選手権でチームメイトであるリチャード・ゴランソンとのタイトル争いに集中することを決めており、WTCCでテッド・ビョークとともに戦うセカンドドライバーの先行きは不透明な状況となっている。