マックス・フェルスタッペンは、ともにF1を戦うライバルからの自身に対する批判を、受け止めるだけの余裕があると言う。
フェルスタッペンは選手権がサマーブレイクに入る前、ハンガリーGPでキミ・ライコネンに対して進路妨害ともとれる走りをしたことで、批判の的となっていた。ライコネンは、この出来事について「正しいことではない」と公に発言。ブレーキングゾーンでのフェルスタッペンの防御は、ドイツGP前に行われたドライバーズ・ブリーフィングの議題にもなり、ジェンソン・バトンは「フェルスタッペンも以前よりは(どう動くべきかを)理解できるようになった」と語っている。
当のフェルスタッペンは、平然とした口調で以下のように述べている。
「こういうことは、常にポジティブに捉えている。誰かが自分のことを話題にするのは、何か正しいことをしているからだと考えるんだ。いつだって批判をする人間はいる。何人かは味方で、何人かは否定的なんだ。でも、僕らはフェラーリと戦っていて、レッドブル・チームのために最高の仕事をしようとしている。黙って抜かれるわけにはいかない」
「当然ながら僕は常に限界で走っていて、それが成功の秘訣だ。もし限界を下回っていたら、自分にできるはずのことを達成できないままになってしまう。つまり(批判は)僕の何も変えはしない。何も悪いことをしていないのだから、前とまったく同じように走るつもりだよ」
スペインGPでトロロッソからレッドブルへと昇格したことで、自身に大いなる期待がかけられていると、フェルスタッペンは認識している。メルセデスの2台が1周目で共倒れとなったバルセロナを制し、その後も3度の表彰台を獲得。現在はドライバーズランキングで6位につけている。
「優勝したから、当然みんなが、より多くを期待している。ただ僕としては、どんな週末でも同じようなアプローチをするだけだ。できるかぎり最高の仕事、セッティング、ドライビングができるように努力する。新しいチームで、すぐに優勝できたことは僕にとっても驚きだっし、それ以降は何もかもがうまくいっている」
「トロロッソもプロフェッショナルなチームだったけれど、レッドブルは様々な部分でレベルが違う。だから僕自身もステップアップしなければならなかった。シーズンの最中に別のチームへ移籍するというのは簡単なことではないけれど、いまのところは、すべてがうまく回っている。楽しんでいるし、ペースも良い。結果も出せていて、いまの居場所がとても気に入っているんだ」