世界ラリー選手権(WRC)第9戦ドイチェランドは、21日にSS15~SS18の走行が行われ、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が第2戦スウェーデン以来となる勝利を挙げた。
前日トップに立ったオジェは久々の勝利を目指し最終日も攻めの走りを展開しようとしていた。しかし、そのオジェにヒュンダイのダニ・ソルドとティエリー・ヌービルがプレッシャーをかける。
ソルドは、は最終日最初のSSとなるSS15でステージトップを奪い、トップのオジェと40秒近くあった差を一気に22秒1まで縮めアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)を交わし2番手に浮上する。
続くSS16では、ヌービルがトップを奪い3番手へ。ソルドもオジェとの差をさらに縮め王者にプレッシャーをかける。
しかし、SS17は観客が制限区域に入ってしまったため中断。残すはパワーステージのSS18のみとなり逆転のチャンスを失ってしまう。
SS18ではヌービルがステージウイナーに輝くも、ソルドにわずか0.1秒届かず総合3位となった。2位はソルド。そして、1位を死守したオジェが約半年ぶりとなる今季3勝目を挙げた。
「素晴らしいね。最近のラリーで勝つチャンスがなかったからこの感覚を待ち望んでいたよ。本当にエキサイティングで、勝利のために長い時間戦った。周りのライバルを倒すためにプッシュしなければならなかった」とオジェ。
初日トップだったミケルセンは、ヒュンダイのふたりに交わされ4位。ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)が5位、マッド・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)が6位に入った。