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MotoGP第11戦チェコGP決勝:クロッチロウが最高峰クラス参戦6年目で初優勝を飾る

2016年08月22日 01:21  AUTOSPORT web

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MotoGP第11戦チェコGP決勝:クロッチロウが最高峰クラス参戦6年目で初優勝を飾る
MotoGP第11戦チェコGP、MotoGPクラスは、チェコのブルノサーキットで決勝レースを行ない、カル・クロッチロウ(ホンダ)が優勝した。

 MotoGPクラスの決勝レースは気温17度、路面温度18度のウエットコンディションで争われたが、スタート時点で雨は上がっており、タイヤチョイスの難しいレースとなった。

 スタートで飛び出したのはマルク・マルケス(ホンダ)。しかし、2周目にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)がトップに立ち、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)もマルケスを交わしてドゥカティがワンツー体制を築く。3周目にはスコット・レディング(ドゥカティ)が3番手に浮上し、3台のドゥカティが後続にリードを取りながら、序盤戦をリードする。

 ところが、中盤の10周目にドビジオーゾがスローダウン、マシンのトラブルにより、ドビジオーゾは優勝争いから脱落、ピットに戻ってマシンを乗り換える。ドビジオーゾは脱落したものの、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が3番手につけ、中盤までドゥカティがトップ3を独占した。

 イアンノーネは15周目までレースをリードするが、フロントタイヤの消耗により中盤以降はペースが落ち、その間に追い上げて来たクロッチロウの猛追を受ける。16周目の12コーナーでクロッチロウがイアンノーネを捕らえてトップに浮上。クロッチロウは約2秒速いペースでラップし、リードを広げ単独トップに立つ。

 イアンノーネはさらに追い上げてきたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マルケスにも交わされてポジションダウン。その時点でクロッチロウは2番手以下に約5秒のリードを取っており、そのままクロッチロウがトップを守ってチェッカーを受け、MotoGPクラス初優勝を達成した。最高峰クラスにおけるイギリス人ライダーの優勝は1981年のバリー・シーン以来、約35年ぶりとなった。

 ロッシが2位、マルケスが3位に入賞。二人共、レース序盤中団に埋もれながら、結果的に正しかったタイヤチョイスにより、終盤での追い上げに成功した。

4位にロリス・バズ(ドゥカティ)が入賞、バズはMotoGPベストリザルトを獲得。バルベラが5位、ユージン・ラバティ(ドゥカティ)が6位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が7位とドゥカティのインディペンデントチーム勢が上位に食い込んだ。

 タイヤを消耗しきったイアンノーネは8位でゴールするのがやっと。9位にマーベリック・ビニャーレス(スズキ)が続き、ティト・ラバット(ホンダ)がMotoGPクラスベストとなる10位に入賞した。
 ヨニー・エルナンデス(ドゥカティ)が11位、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が12位、ポル・エスパルガロ(ヤマハ)が13位、ステファン・ブラドル(アプリリア)は14位に入賞。中盤まで表彰台を争ったレディングもタイヤの消耗により15位入賞がやっとだった。

 アルバロ・バウティスタ(アプリリア)は一度マシンを乗り換え、16位でゴール。ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)はレース序盤から後方に埋もれ、14周を終えて一度マシンを乗り換えたが、すぐに再度ピットインして元のマシンに戻したことあり、1周遅れの17位でチェッカーとなった。

 ブラドリー・スミス(ヤマハ)は一度マシンを乗り換えた後にピットに戻ってリタイア、アレイシ・エスパルガロ(スズキ)序盤セカンドグループを走っていたが、15周目にマシントラブルでストップ、リタイアとなった。

 チャンピオン争いではマルケスがランキングトップをキープ、ロッシがランキング2位に浮上し、ロレンソはロッシから6ポイント差のランキング3位に後退した。