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全日本F3第12戦:ポールシッターのマーデンボローが独走の2連勝を飾る

2016年08月21日 20:21  AUTOSPORT web

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全日本F3第12戦 ヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)
全日本F3選手権は21日、ツインリンクもてぎで第12戦の決勝レースが行われ、ポールシッターのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が2連勝を飾った。

 土曜に行われた第11戦とは対照的に、ドライコンディションのもと行われた決勝レース。スタートでマーデンボローが絶妙のスタートを決め、2番手、3番手スタートのトムス勢をハイペースで引き離しレース序盤で早くも独走態勢を築き始める。


 2番手の山下健太(ZENT TOM'S F312)、3番手の坪井翔(ZENT TOM'S F312)の間隔も少しずつ開き始め、表彰台争いはこう着状態の様相をみせる。一方、中団グループは各所で接近戦が展開され、阪口晴南(HFDP RACING F312)、石川京侍(TODA FIGHTEX)、高星明誠(B-MAX NDDP F3)の3人による5番手争い、大津弘樹(HFDP RACING F312)、三浦愛(EXEDY B-Max F312)による10番手争いと、丁々発止のバトルが各所で繰り広げられた。



 10周目を過ぎたところで、3位を走行していた坪井のペースが落ち始め、4位の牧野任祐(TODA FIGHTEX)が接近。11周目には、三つ巴の5番手争いを制しペースアップしていた高星もこの争いに加わり、3台でのドッグファイトに発展していく。

 15周目、90度コーナーのブレーキングで牧野が坪井のインサイドに飛び込みサイド・バイ・サイドに持ち込むが、坪井もこれに応戦し、接触寸前の激しいバトルが展開された。ビクトリーコーナーで牧野が再び仕掛け、3番手に浮上。高星もこれに続こうと試みるも、1コーナーで坪井に仕掛けた際にスピンを喫してしまった。


 坪井とのバトルを制し、2戦連続の表彰台を目前にしていた牧野が17周目に突如スローダウン。リタイアは免れたが、5番手までドロップしてしまう。

 後方の激しい争いを尻目に、マーデンボローが2位山下に8秒以上の差を付け、もてぎラウンド2連勝、今シーズン通算4勝目のトップチェッカーを受けた。


 F3-Nはポイントリーダーの片山義章(Petit Lemans Racing)が、F3-Nポールの12番グリッドからスタートして、前日の雪辱を果たす勝利を飾った。