21日、ツインリンクもてぎで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦で表彰台を獲得した関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が決勝レースを振り返り、喜びを語った。
●関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL):決勝1位
昨日の予選から、戦略面やクルマのセッティングなど、チームには本当に助けられました。
スタートは苦手だったのですが、そこさえ決めてしまえば抜かれない自信があったので、1コーナーだけは守りきりたいと考えていました。
そして事前の思惑どおり、トップのまま1コーナーを抜けることができました。単独で走ることができれば、クルマは速い状態だったので、なにも心配することなくイージーに勝つことができましたね。
心からチームに感謝しています。
●アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S):決勝2位
まずは、初優勝したセキグチさんを祝福したい。素晴らしいレースだったと思うし、一緒に戦うことができて嬉しかったよ。
僕個人としては、まずまずのレースだった。スタートがうまく決まってポジションを上げることができたし、その直後にはノジリ(野尻智紀)さんが(ブレーキで)ロックアップした隙を突いて、2番手まで上がることができた。ただ、そのあとは観客側からは、つまらないレースだったかもしれないね。
ソフトタイヤを履いているときは、セキグチさんのほうが、ほんのわずかにペースが良かった。彼ら(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はソフトタイヤの開発テストでもてぎを走っているから、そのデータが活きていたようだ。僕も少しタイヤに負荷をかけすぎてしまったようだしね。
今回はトラフィックに引っかかることも多く、ピットも予定より早かった。レース終盤にはタイヤも厳しくなり、ポジションを死守するのが精一杯だったよ。
●石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING):決勝3位
スタートを決めてトップに立ちたかったのですが、練習ではうまくいっていたものの、本番で動き出しが悪かったですね。イン側(グリッド)もあまりグリップ感がありませんでした。その影響もあり、何台か前にいかれてしまったことは大失敗です。
クルマは速く、前にマシンがいなければ、もっと速く走ることができたと思いますし、ピット後も(1分)36秒台中盤でラップすることもできたので、ポテンシャル自体は高かったと思います。
金曜日(の専用走行)を走った段階では(トップと)大きな差があると感じていましたが、週末を通して差を詰めることができたと思います。決勝レース前のウォームアップ走行では、戦えるという手応えを掴むことができました。
(改善するために取り組んだ)方向性が正しかったということが確認できたので、今後のシーズンを考えると前向きな結果だったと思います。