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第2回MotoGP覆面座談会(2):早すぎたライダーの移籍情報。来季は日本人がMotoGPクラス参戦か?

2016年08月21日 16:01  AUTOSPORT web

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Moto2クラス初優勝を飾った中上貴晶
二輪ロードレースの最高峰MotoGPの裏話を語る『MotoGP覆面座談会』の第2回目を開催。後半では、異例の早さで決まった移籍情報と日本人ライダーについて語った。

A氏:自身もサーキットで走るという2輪界のパイオニア
B氏:ひげがトレードマークのラテン系ジャーナリスト
C氏:恐れ知らずでズバッと切り込むベテラン編集員

◇ ◇ ◇ ◇

--2016年は異例の早さで移籍情報が出てきましたが3人はどのように感じましたか。



C氏:スタートは(バレンティーノ・)ロッシの契約延長から始まったよね。おそらくそれで(ホルヘ・)ロレンソがへそを曲げたのかな。

B氏:ロッシがドゥカティからヤマハに戻ってからはロレンソの方が優先順位が高かったんです。ロレンソは、ロッシよりもヤマハの信頼を勝ち得て、そこをロッシが我慢していました。だけど、世界中にファンがいるパフォーマンスはロレンソにはないものだったので、ヤマハはそれを重要視した。ロッシがいることでヤマハのバイクが売れているし、世界的なイメージアップにもつながっています。だからヤマハは、「ロッシはウチで引退してもらうんだ」というようなことを日本のモータースポーツ担当者も言っています。

A氏:おそらくロッシも、ヤマハでレースをやめてくるし、このさきVR46というチームもヤマハのマシンになったりするかもしれません。今年からヤマハでVR46アカデミーというのが始まりました。ヤマハはライダーの育成などを行っていくパートナーにロッシを選び、ロッシもヤマハを選んだ。そうなるとロレンソとしては面白くないですよね。扱いがナンバー2でしかない。ロレンソはナンバー1になれるところに行きたいと思い、マネージャーが動いたのかもしれません。

B氏:ちなみに、HRCもロレンソが欲しいといっていましたよ。だけど、HRCは(マルク・)マルケスを放出するつもりはなかった。そして(ダニ・)ペドロサの残留も決まり、6月にはHRCのライダーが決定してしまったと。



A氏:正直、来季のレプソル・ホンダになぜペドロサなのか? それが不思議なんですよね。なにかあるんですかね?

C氏:もしかしたら契約金が安いのかもね。あの成績だったら普通は外されて当たり前だよ。ホンダのサテライトチームに移籍していてもおかしくない。それか、スポンサーのレプソルが条件として何か出しているか。レプソルの有力者がペドロサのことを気に入っているのかもね。オン・ザ・トラックじゃない理由がペドロサにあるのはたしかだよ。

B氏:なので、ロレンソのホンダへの移籍はなくなるわけです。そうなると残るはドゥカティかスズキ。または、アプリリア、KTMになるわけです。だけど、ロレンソの価値としてはスズキ、アプリリア、KTMじゃないですよね。そうなるとドゥカティしかない。ドゥカティも驚いたと思いますよ。えっもう移籍の話? ロレンソ? どうしようという感じで。

A氏:おそらくドゥカティはふたりのアンドレアをどうするかは、その時点では考えてなかったはずです。とりあえずホルへが入ることを発表しますといった感じだったと思います。

■ふたりのアンドレアについて


■ラインアップを変えてきたスズキ


■世界で戦う日本人ライダー


こちらはモータースポーツチャンネル限定の記事になります。続きは