ドイツで開催されている世界ラリー選手権(WRC)第9戦。20日は、SS6~SS14までの走行が行われ、セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が33秒4のリードを築きトップに立っている。
総長148.57㎞となる9つのSSを走行する2日目。長い一日を制したのは王者オジエだった。前日トップだったアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は、SS6でステージウイナーとなる上々の滑り出しを見せたが、SS7からオジエがミケルセンに迫り、その差は0.2秒に。
ショートステージのSS8、SS9ではお互い維持を見せ総合トップを奪いあうもSS10でオジエが大きくリード。午後からは、オジエが強さを見せSS14終了時点でミケルセンに33秒4のリードを築いた。
「最後の2ステージは難しいタイヤを選択してしまったが、ソフトタイヤをうまく管理しクリーンなステージにできたよ。とてもハッピーだし、明日は快適な差になっていることを願っている。日曜日のレースは約60㎞でトリッキーなセクションが待っている。プッシュしていくつもりだよ」とオジエ。
フォルクスワーゲン勢が激しいチームメイトバトルを繰り広げていたが、ヒュンダイ勢もティエリー・ヌービルとダニ・ソルドが僅差で争う展開を見せる。
SS12、13でヌービルがステージウイナーとなりソルドとの差を広げるも、SS14でオジエに次ぐ速さを見せたソルドが逆転。
2番手のミケルセンとの差は、3.6秒差の3番手にソルド、さらに0.4秒差でヌービルが追う結果となった。3日目の走行は、激しい2位争いが繰り広げられそうだ。
SS8でステージウイナーに輝き6番手を走行していたステファン・ルフェーブル(シトロエン DS3 WRC)は、SS10でバランスを崩しハイスピードで木にクラッシュ。コドライバーのギャビン・モローとともに病院に搬送された。命に別状はないものの骨折などを負い入院が必要と発表されている。