ロシア・モスクワで開催されているドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。20日に行われた第11戦は、ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)が今季2勝目を挙げ、ランキングトップに立った。
夏休みを終え、約1カ月ぶりの開催となるDTM。後半の初戦はモスクワ・レースウェイが舞台となる。
ウエットコンディションで争われた予選は、ゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)が2番手のウィケンスに0.6秒差をつけポールポジションを獲得。3番手にポール・ディ・レスタ、4番手にはマキシミリアン・ゴッツが続きメルセデス勢が上位を占める結果となった。
40分+1周の土曜日レースは、降雨のためセーフティカー先導でレースはスタート。残り約32分となる4周目にグリーンフラッグは振られる。
スタートはトップを死守したパフェットだったが、3コーナーでウィケンスにオーバーテイクされ後退。さらに8周目に入ったところでディ・レスタにも交わされ3番手に下がる。
トップに立ったウィケンスは、後続を引き離し13周を終えたところで2番手のディ・レスタに11秒6のリードを築きレースをコントロールする。
雨はさらに強くなり、コースに留まることが難しいくらいの路面コンディションとなる。上位陣は無理をせず、順位変動のないままチェッカーを迎え、ウィケンスが今季2勝目を挙げた。
2位にディ・レスタ、3位にパフェット、4位にゴッツが入りメルセデス勢が1-2-3-4。5位にアウディのマティアス。エクストロームが入った。
「本当に難しいコンディションだった。ゲイリーを交わした後に、視界が良くなったことが成功のカギになったね」とウィケンスはコメントしている。