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SFもてぎ:予選日は朝から雨で“ソフト”登場ならず。トヨタ勢がトップ7独占

2016年08月20日 11:31  AUTOSPORT web

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ジェームス・ロシター(KONDO RACING)
2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦がツインリンクもてぎで開幕。ウエットコンディションとなった予選前のフリー走行で、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)がトップタイムをマークした。

 2スペック目のスリックタイヤ、“ソフトタイヤ”が投入される今大会。前日の専有走行はドライコンディションで行われたが、一夜明けたツインリンクもてぎは朝から雨に見舞われる。1時間のフリー走行もウエット宣言のもと行われ、各車はウエットタイヤでコースインしていった。

 路面に乗っている水量が多いのか、挙動を乱したりコースオフするマシンが目立つなか、序盤にひとり1分46秒台でトップタイムを記録していたのは中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)。ただ、開始から16分が過ぎたところでロシターがこれを上回りトップに立った。

 前日の専有走行でコースオフを喫したP.MU/CERUMO·INGINGの2台は、セッション中盤からタイムを上げ始め、残り20分の時点で石浦宏明がロシターに続く2番手、国本雄資も3番手タイムを記録。2台はその後もピットイン~アウトを繰り返しながらタイムを削り、国本はロシターのタイムに0.1秒差まで詰め寄った。

 セッションの折り返し地点を過ぎると、小林可夢偉、ナレイン・カーティケヤンのSUNOCO Team LeMans勢もペースアップ。可夢偉は石浦のタイムを上回って3番手に滑り込み、カーティケヤンが石浦に続く5番手に入った。

 セッション後半になると、雨に加わり風も強まったことでコースコンディションがさらに悪化。そのためか、残り時間が7分を切ったころから全車が予選シミュレーションに入るというお馴染みのシーンは見られず、代わりに今大会から投入された新エンジンの感触を確かめるかのように、スタート練習に徹するドライバーも見られた。

 ロシターは終盤まで自己ベストタイムの更新に向かったが、結局序盤に出した1分46秒107を上回ることができず、これがこのセッションのトップタイムに。国本、可夢偉、石浦、カーティケヤンという上位5台に、アンドレ・ロッテラー、中嶋一貴のVANTELIN TEAM TOM'S勢が続き、トップ7までをトヨタエンジンユーザーが占める結果となった。

 ホンダ勢最上位は8番手につけたストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)となっている。