ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで、ここまで2連勝を飾っているピエール・ティリエ/マティアス・ベッシェ/平川亮組46号車オレカ05・ニッサンだが、8月27日~28日にフランスのポール・リカール・サーキットで行われる第4戦が日本のスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmとバッティングしている。そのため平川は欠席となり、その代役として、現在TOYOTA GAZOO RacingでLMP1-HのTS050ハイブリッド6号車をドライブするマイク・コンウェイに白羽の矢がたった。
イギリス出身で32歳のコンウェイは、現在WEC世界スポーツカー耐久選手権でチームメイトとなっている小林可夢偉に競り勝ちマカオGPを制した経験ももっている。スポーツカーのキャリアとしては、トヨタ加入以前にデルタ/ADRの走らせるG-ドライブ・ニッサンで2013年シーズンを戦っており、今回ポール・リカールでティリエbyTDSレーシングでドライブするオレカ05・ニッサンは、それ以来ひさびさのLMP2マシンということになる。
トヨタの広報担当者は「このスケジュールのバッティングは当初から分かっていたことだし、ポールリカールでのリョウの代役を探さなくてはならないと考えていた」とコメントした。
「我々は直近のLMP2での経験に基づいてマイクにオファーしたところ、彼はその機会を喜んで受け入れてくれた」
また、同じLMP2カテゴリーでは地元フランスのIDECスポーツ・レーシングが、先のレッドブルリングでの欠場から復帰。これにより、リジェJS P2・ジャッドが1台増加し、エントリー台数は11台となっている。
その中の1台となるアイルランドのチーム、マーフィー・プロトタイプは、まだエントリードライバーを発表しておらず、チームオーナーのグレッグ・マーフィーはポール・リカール戦を走らせることは決めているものの、「まだ複数のドライバーと交渉中」であるとコメントしている。
同チームはこのポール・リカールで、新しい『アヴェ-ライリーAR2 LMP3』をデビューさせる予定でもいたが、いまだ出走ホモロゲーション取得に向けた開発の遅れが続いている。