トップへ

DIJON Racing スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2016年08月19日 13:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

DIJON Racing GT-R
============================================================================
 2016 SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイレースレポート
 日程:予選/8月6日(土),決勝/8月7日(日)
 開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
 ドライバー:高星明誠、青木孝行
 結果:予選:GT300クラス18位 / 決勝:GT300クラス12位
============================================================================

 2016年SUPER GTシリーズ第5戦『FUJI GT 300km RACE』が8月6日(土)~7日(日)に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われた。この富士スピードウェイはDIJON Racingが使用するGT-R GT3と非常に相性の良いサーキットである。

 今回DIJON Racingはドライバーラインナップを変更し、昨年のSUPER GTシリーズで2度の優勝を果たし、今期は活躍の場をヨーロッパへ移して現在はブランパンGTシリーズに参戦中である高星明誠と百戦錬磨のベテラン青木孝行との強力なタッグでの参戦となった。

 周囲からはエントリーリストが公開された時から優勝候補に挙げられるなど、今まで以上にない大きな期待と緊張感を持ってこの第5戦に挑んだ。



■8月7日(土) 予選Q1
 朝8時50分より公式練習が行なわれ、マシンのセットアップ作業を進めていった。公式練習では青木がマークした1分39秒132がチームのベストタイム(GT300クラス11位)となり、予選Q1は青木選手が担当することとなった。14時25分よりGT300クラスの予選Q1セッションが開始。午前中と比べると気温は2℃上がっただけだが、路面温度は10℃以上も上昇し、コースコンディションは厳しいものとなっていた。

 セッションが開始されてすぐに青木選手はコースインする。事前の予定通りにアウト~インラップでタイヤのウォーミングアップを行ってピットへと戻ってくる。アタックするタイミングを計るために、しばらくピット前でウェイテイングするも予選終了まで残り10分となったところで、アタックラップに入るために再びコースインする。

 ピットアウト後、タイヤへの熱入れを行いながらも計測2周目には1分38秒962をマークし、いよいよ次の周がアタックラップとなる。青木選手がアタックラップに入り計測ラインを過ぎて1コーナーに入った瞬間、無情にも他のGT300車両がマシントラブルでヘアピン立ち上がり付近のコース上にストップしてしまい赤旗が提示される。車両回収を行なうためにセッションは一時中断となり、この時点で青木選手はGT300クラス26位と非常に厳しい状況となった。



 車両回収作業が終了し、再度予選Q1セッションが行なわれるが、残り時間がわずか3分52秒での再開となる。アウトラップを可能な限り最短で走り終え、Q1セッション通過を目指して青木選手が改めてアタックラップへ突入する。

 残り時間を考えると、計測1周しかアタックのチャンスは無く、絶対にミスは許されない状況となり。青木選手はセクター1で自己ベストを更新するも、100R走行中にすぐ前を走る前走車両がコースをはみ出し、コースに大量の砂を撒き散らした為、コースコンデイションが悪化し、セクター2以降でタイムアップは果たせなかった。

 結局ラップタイムは1分38秒887まで縮めることに成功したが、Q1通過タイムに コンマ067秒及ばず、DIJON Racing GT-RはGT300クラス18位で無念のQ1脱落となってしまった。

■8月8日(日) 決勝レース
 夏の太陽が照りつける富士スピードウェイには、朝から多くの観客が訪れ、グランドスタンド席では熱い声援を送る多くの観客で賑わっていた。14時42分、シリーズ第5戦のグリーンシグナルが点灯し、300kmのハイスピードバトルがスタートした。スタートを担当した高星選手は序盤からバトルを展開しつつ、順調に順位を浮上する。

 17周目を走行中、GT300車両のボンネットがコース上に落下したため、セーフティーカー(SC)が導入される。このSCにより、大きく開いていたトップとの差を大きく縮めることができた。7周にわたり導入されたSCが解除となり、高星はスパートをかける。予定通り30周を終え、8位まで順位を上げた高星がピットイン。青木に残りのスティントを託すこととなった。

 18位で復帰した青木、これから巻き返しを図ろうとしていたが、水温警告灯の点灯により、マシンを労わりながらのドライブを強いられてしまう。レース序盤からトラブルにより後退するマシンが多く見られ、サバイバルレースの様相となってきた。

 また、ドリンクが出なくなるトラブルも発生し、酷暑の中でのドライブとなってしまった。
レース終盤にはバイブレーションが強く出る中、青木は厳しい状況ながらDIJON Racing GT-Rをチェッカーまで導き、GT300クラス12位でフィニッシュした。



 次戦のSUPER GT 第6戦は、世界屈指のドライバーズサーキットとして名高い鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)を舞台にシリーズ最長となる伝統の1000Kmレース『第45回インターナショナル鈴鹿1000km』が行なわれます。

 いよいよSUPER GTシリーズ戦も後半戦を迎え、上位チーム以外にも、来期に噂される予備予選免除を賭けた厳しい戦いが行なわれ、これまで以上に激しいレースとなることが予想されます。引き続き、皆様からの暖かいご声援を賜りますよう、応援宜しくお願い致します。