トップへ

今季断念のルノー、期待の2017年マシンは「2015年型がベース」

2016年08月18日 17:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016年ドイツGP ジョリオン・パーマー(ルノー)
ルノーF1のチーム代表フレデリック・バスールが、テクニカルレギュレーションが大幅に変わる2017年はチームにとって大きなチャンスになるとして期待を抱いている。

 
 昨年末にロータスF1チームを買収する形でルノーF1ワークスチームが復活した。しかし2015年のロータスE23はメルセデスのパワーユニットを搭載しており、短時間で参戦の準備を整えるのは難しく、今年は厳しい戦いを強いられている。ルノーは、シーズン前半戦の12戦の中で、入賞は1回のみ、11チーム中ランキング9位に沈んでいる。
 
 来季は今より5秒速いマシンを実現すべく規則が変更され、ワイドなウイングとタイヤが導入される。ルノーはこれをチャンスととらえ、早々に2017年の開発にシフトすると今シーズン初めから述べていた。
 
 Formula1.comが今週掲載したインタビューにおいて、2016年型マシンの開発を他チームより早く打ち切ったようだが、と聞かれたバスールは「イエス。2017年は大きなチャンスになると考えている」と答えた。

「今は、メルセデスエンジン用に作られた2015年のデザインのマシンを使っている。そのため、ルノーエンジンにスイッチする際に、最初はかなり苦労した」
 
 バスールは、来季マシンのベースといえるのは2015年型であると述べている。
 
「我々は2017年のマシンを作るにあたって、2016年型をベースにしているわけではない。2015年型をベースに作っている。つまり追いつくためにやるべきことは非常に多い」


 今季開発をストップしたため、今シーズン後半にパフォーマンスが向上することはないと、バスールは語った。
 
「今シーズンはかなり厳しいものになると分かっていた。成功するためには、苦難を耐え忍ぶほかないのだ」
 
「チーム間の序列は明確になっており、これを変えるのは難しいだろう。(今季型)マシンの開発を行っていないのだから。従って、神からの贈り物がない限り、ランキングが上がることはないと思う」
 
「だが、繰り返しになるが、2017年は大きなチャンスがあるはずだ」