『あうるすぽっと+大駱駝艦プロデュース「はだかの王様」』が、8月25日から東京・池袋のあうるすぽっとで上演される。
アンデルセンの童話『はだかの王様』を「おどり」で表現するという同公演。振付・演出を1998年に大駱駝艦に入団し、『雑踏のリベルタン』で『第34回舞踊批評家協会』新人賞を受賞した田村一行が手掛ける。出演者は田村に加え、我妻恵美子、松田篤史、高桑晶子、塩谷智司、湯山大一郎、若羽幸平、小田直哉、阿目虎南らが名を連ねているほか、麿赤兒が監修を務める。チケットは現在販売中。
■田村一行のコメント
身にまとうあらゆるモノを捨て去った。そこに残ったあなたは誰だ!?
名前、年齢、出身、性別、職業、社会的地位、好きな映画に好きな音楽…、全てを脱ぎ棄て立ちつくす。
カラッポのあなたが残される。そこには、はるか太古より長い年月かけて造形された、ハダカという最高の衣装が、はっきりと浮かびあがる。
この世には、目には見えないけれど存在しているモノがたくさんある。
“無い”ということは、とても豊かなことなのだ。
王様は、「『いや、いや、いまは行進をつづけなければ』と思い直して、前よりも、もっと胸をおはりになった。」
そして、何にもないモノを、命がけで見せるよう努めるのだ。
歩き方さえなくした王様の、新たな一歩が踊りとなる。
まとったモノを脱ぎ棄て、大人は子供の目線に戻り、子供は自分にしか見えないモノを見るために。
この夏、空想の旅に出かけましょう!!