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K2 R&D LEON RACING スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2016年08月17日 22:01  AUTOSPORT web

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LEON CVSTOS AMG-GT
LEON RACING

2016 AUTOBACS SUPER GT
Round.5 IN FUJI 300km RACE

まさかのトラブル、ノーポイントに終わる。



8/6(土)
公式予選14:25~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29℃ 路温:34℃

 8月に入り、熱さが本格化した富士スピードウェイ。2週間前の菅生と打って変わって、痛々しいほどの日差しがアスファルトを照り付ける。開幕戦以降、厳しい戦いを強いられているK2 R&D LEON RACING。今回の富士ラウンド前に発表となった性能調整で、ウェイト減ではあるがリストリクター径が縮小となりモアパワーである富士において、さらなる苦戦が予想された。

公式練習 8:50~
 セッション開始とともに、好調さをアピールしたのはGT3勢。とくにターボ車両が優性さを見せ次にハイブリッドシステムを搭載するJAF-GTがタイムを伸ばしていく。チームは両ドライバーからのリクエストを聞きながらセットアップを進め、二人ともが速く走ることの出来る車両を作っていく。

 性能調整でパワーを失い、ライバルよりストレートスピードが伸びない中、国内随一の直線を持つ富士スピードウェイで、どうライバルと戦うのか。チームは車両と向き合い、長所をさらに伸ばす。

公式予選 Q1 14:25~14:40
 Q1は蒲生選手に託された。アタックのタイミングを見計らってコースイン。昨年からレギュラードライバーとして起用されて以来、様々な経験を積んできた蒲生選手に、チームからの不安は全くなかった。

 台数の多いQ1で、危なげなく自分のスペースを確保し、アタックを敢行。公式練習でのベストタイムから約0.5秒も短縮させ、1'38.265を記録。その後、赤旗によりセッションが中断され、数分を残し再開されるも、LEON CVSTOS AMG GTはピットの中でステイ。結果、予選Q1を5番手で突破しQ2に駒を進めた。

公式予選 Q2 15:10~15:22 
 盤石の体制で黒澤選手が挑む。台数の少ないQ2では自分のスペースが見つけやすいが、ストレートの長い富士ではそれが不利となる場合もある。最高速を伸ばす鍵であるスリップストリームを利用出来るチャンスが減るからだ。

 黒澤選手は最大限のパワーを引き出そうとLEON CVSTOS AMG GTに鞭を打つが、タイムは1'38.534。結果は7番手。明日の決勝は、7番手からのスタートとなった。苦戦を強いられてはいるが前回菅生とは明らかに違う。良い流れをつかんでいることを、チームの全員が感じていた。

8/7(日) 決勝14:40~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:35℃ 路温:50℃

 迎えた決勝日、焼けつくような真夏の陽射しのサーキット。前日からの良い流れで走り始めたLEON CVSTOS AMG GT。決勝に向けて、タイヤ・車両のバランスなどを確認する。そんな中、黒澤選手が車両の微細な異常に気付き、それを注視するようにピットへ無線が入る。チームは、トラブルに翻弄されることなく落ち着いて対応し、決勝を見据えてプログラムを進める。

決勝 14:40~
 決勝レーススタートは黒澤選手が担当する。パレードラン、フォーメーションラップが終わり、レースがスタート。黒澤選手はレース後半の展開を見据え、ペースをコントロールしレースを進める。スタートから11周を終えたころには11位まで後退してしまったが、16周目にクラッシュによりセーフティカー導入となり、前の車両とのギャップが帳消しに。23周目にセーフティーカーがピットに戻りレースが再開され、このタイミングでピットイン。即座に給油、スムーズなドライバー交代。そして、左側のみタイヤを交換しコースへ復帰。

 その後、ライバル達が続々とピットへ入る中、破竹の勢いでコースを快走するLEON CVSTOS AMG GT。ピットインのタイミングの読みが見事に当たり、ピット作業を行っていない車両を除くと実質の2番手にまでポジションアップを果たしていた。蒲生選手はストレートが伸びないマシンをライバル達に抜かれまいと必死にブロックしながら走行するも、軽量なJAF-GT車両、そして最高速が抜きんでているターボ車両に抜かれてしまい、ポジションダウン。全力で抵抗したが歯が立たない。

 それでも前を走る車両に喰らいつきながら走行を重ね、残り6周となったとき蒲生選手から悲痛な無線が届く。「何か壊れたかもしれない。」モニターに映し出されたのは、スローダウンしラインを他車へ譲るLEON CVSTOS AMG GTの姿。56周目、トラブルによりピットイン。そのままレースを終えてしまった。結果は完走扱いの23位となった。

Rd5 富士を終えて
溝田監督 ・・・
予選では、開幕戦以来のQ1突破が出来ました。レースは黒澤選手スタートで後半、蒲生選手という作戦で行きましたがスタート直後から後方車両にパスされる展開となり、セーフティーカーのタイミングでピット作業を行い良い位置で戻る事が出来、優勝した#55と#21の間に入れたのですがまったく勝負にならずに、その後方の#61にも簡単にパスされてしまいました。しばらく#4とバトルをしておりましたが残り6Lapで車両トラブルが発生してしまいました。今回は、BOPによりクルマに全く速さが無く、勝負させてもらえませんでした。悪い流れを払拭し、気持ちを切り替えて、鈴鹿に臨みたいと思います。

黒澤選手 ・・・
5月の富士戦では悔しい思いをしたので、その悔しさを晴らす思いでレースウィークに挑みました。予選から車の調子は良かったのですが、迎えた決勝当日のフリー走行でトラブルが発生してしまい、そのトラブルが尾を引いて結果を残せず、また悔しい思いでレースを終えました。次の鈴鹿はチーム一丸となり、もう一度てっぺんを獲りに行きます!

蒲生選手 ・・・
予選までは良い流れでしたが、決勝でトラブルが出てしまい結果に繋げることが出来ませんでした。ピットの作戦もうまくいき、上位争いが出来ていたので残念です。次戦の鈴鹿も気持ちを入れ替えて頑張ります。