キュンチョメの個展『暗闇でこんにちは』と、毒山凡太朗の個展『戦慄とオーガズム』が、8月27日から東京・駒込の駒込倉庫で開催される。
東日本大震災が起きた2011年に活動を始めたナブチとホンマエリによるユニット・キュンチョメと、インターネットやメディアで取り上げられた事件や事象の起きた場所を巡って作品を制作するアーティスト・毒山凡太朗。山本現代の協力のもとで同時開催される両展では、震災から共時的体験を経た2組のアーティストがそれぞれのビジョンを提示する。
キュンチョメは、祖国から逃げなくてはならなかった人々をモチーフにした映像作品やイギリスで制作した新作、現在制作中の作品など、世界各地の「終わらない現場」で制作された作品群を発表。毒山凡太朗は昨年茨城の海岸に大量に打ち上げられたイルカをモチーフにした『1/150』や、様々な重圧と戦いながら「仕事」を忘れるために毎週金曜に酒を飲むサラリーマンの姿を捉えた映像作品などを展示する。