セバスチャン・ベッテルは、フェラーリは自らの弱点を特定し、サマーブレーク後にチームは、今季のこれまで以上にパフォーマンスを発揮できると自信を見せた。
フェラーリはシーズン序盤こそ優勝争いをしていたものの、ここ3戦連続で表彰台を逃しレッドブルが80ポイントを獲得したのに対し、50ポイントと大幅に差をつけられコンスタラクターズランキングは3位に後退している。
しかし以前からフェラーリにミディアムタイヤ装着時、そしてハイスピードコーナーでのパフォーマンスに関して改善が必要だと述べていたベッテルは、フェラーリはここから這い上がるチャンスがあると話した。
「僕たちはここ数戦、厳しくタフなレースを送ってきたが、それらは自分たちがどこに秀でていて、何が劣っているのかを理解する有益な経験となった。今は僕らがフォーカスすべきことがわかっているし、シーズン序盤には明確になっていなかった事がどんどん明らかになってきている。それらを見つけるのはとにかく難しかったし、今は僕らが望んでいるような競争力はないが、何をすべきかわかっているよ」
「これは今後のプランであって、一晩で何かを変えるという話ではないんだ。後半戦に関しては、これまでよりマシンは速くなっているはずだよ。他のチームの動向次第なところもあるけど、今は僕たち自身にフォーカスを当てている」
なぜフェラーリはシーズン序盤にこれらの不備が見つけられなかったのかを問われると、ベッテルは以下のように答えた。
「時間はかけてでも、挑戦し続ける事が一番大事だと思う。もちろん、あなたたちが言ってることはわかるよ。少しでも早く問題が見つかる方がいいに決まってる。でも、それをどうやってやるんだい?」
「大事な事は不備を見つけ出せたという事実で、僕たちは常にクルマの改善を行っている。でもここ数レースは学ぶ事が多くて、自分たちのウイークポイントがようやく見つけ出せたんだ」
加えてベッテルは、来シーズン大幅に変わる空力レギュレーションに対し、今年度すでに多くの努力が注がれている事を明かした。
「いくつかのパーツが導入予定なんだ。僕たちはすでに一致団結して来シーズンの準備をしているよ。現在とは異なるプロジェクトだし、クルマだってまったく違うものになる。でも来シーズンに向けて、今シーズンから学んだり理解することがまだあるんだ」