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尊厳死を望む母の想い描く『92歳のパリジェンヌ』、元仏首相の母がモチーフ

2016年08月17日 13:51  CINRA.NET

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『92歳のパリジェンヌ』 ©2015 FIDELITE FILMS - WILD BUNCH - FRANCE 2 CINEMA - FANTAISIE FILMS
映画『92歳のパリジェンヌ』が10月から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。

6月に開催された『フランス映画祭2016』で最高賞である観客賞を受賞した同作。かつては助産婦として活躍し、現在は1人で穏やかな老後を送るマドレーヌが、92歳の誕生日会の席で2か月後に自身の手で人生を終わらせると宣言したことから展開される家族の物語を描く。

周囲に迷惑をかける前に、自分の人生に幕を下ろす決意をするマドレーヌ役を演じるのはマルト・ヴィラロンガ。母を説得するうちに彼女の生き方や強さに心を動かされる娘役を映画監督としても活動するサンドリーヌ・ボネールが演じる。なお同作は、元フランス首相リオネル・ジョスパンの妹で作家のノエル・シャトレが、自らの母をモチーフに描いた『最期の教え』を原案としている。