スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権で活躍するレーシングドライバーの山本尚貴が8月17日、自身のブログでテレビ東京アナウンサーの狩野恵里さんと結婚したと明らかにした。
栃木県生まれの山本はアイルトン・セナに憧れレーシングカートをはじめ、幼少期から活躍。2006年に四輪にステップアップし、08年に全日本F3 Nクラスに参戦。09年にはチャンピオンを獲得した。2010年には国内最高峰のスーパーGT500クラスとフォーミュラ・ニッポンに参戦を開始し、ホンダの若手育成プログラムの下で一気に頭角を現した。
2013年にはフォーミュラ・ニッポンから名称が変わったスーパーフォーミュラで初代チャンピオンに輝き、F1を強く意識した発言やホンダのエースドライバーとしての自覚が強く意識されるように。今シーズンもスーパーGTでは伊沢拓也ともにRAYBRIG NSX CONCEPT-GTをドライブ、スーパーフォーミュラではTEAM無限から参戦し、日本を代表するドライバーのひとりとして活躍している。
そんな山本が、レーシングドライバーとしてのキャリアをともに過ごす伴侶を得ることになった。17日、山本と狩野アナウンサーのそれぞれのブログで結婚が報告されたのだ。
狩野アナウンサーは、テレビ東京の『モヤモヤさまぁ~ず2』をはじめ多くの番組を担当。局を代表する人気アナウンサーだが、モータースポーツファンにとっては毎週日曜23時30分から放映されている『SUPER GT+』での活躍で覚えているファンも多いだろう。狩野アナは2012年から番組を担当しており、山本とはサーキットでの出会いだが、先日番組からの卒業、『モヤさま』降板が発表されていた。
山本は周囲のドライバーから『山さん』と呼ばれることも多いが、狩野アナのブログによれば、ふたりは今年から設けられた『山の日』にちなみ8月11日に入籍したという。
山本は結婚について「彼女とは私が参戦しているスーパーGTの現場で出会い、およそ2年間の交際期間を経てこの度結婚する運びとなりました。その間彼女の、何事にも真面目に一生懸命取り組む姿と、裏表のない前向きさに刺激を受け、日々を過ごしていく中で次第に結婚に対する気持ちが大きくなっていきました」と報告している。
「常に『結果』がついてまわるモータースポーツの世界ですが、どんな結果であっても変わらずに接し支え続けてくれた彼女と、これからの人生を共に歩んでいきたいと思いプロポーズをさせていただきました」
「そんな彼女が私を人生のパートナーとして選んでくれたことに感謝しています。今後もドライバーとして速く走ることへの貪欲さを持ち続け、これまで以上に精進していく所存ですので、温かく見守っていただき応援して頂けたら幸いです」
山本はスピード、結果のためにストイックなまでに自らを追い込み、レースで敗れれば大粒の涙を流すほどの負けず嫌いだ。一方で、いったんサーキットを離れると気さくで、真面目で、誰からも愛されるキャラクターなのはモータースポーツ関係者なら口を揃えるところだろう。すでに多くのドライバー仲間や関係者が、SNS等で山本の結婚を祝福している。
8月19~21日に山本は、地元栃木のツインリンクもてぎで結婚後初のレースとなるスーパーフォーミュラ第4戦に臨むことになる。