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飛鳥凛が女性同士の「純愛」を体現、中田秀夫監督の新作ロマンポルノ

2016年08月17日 10:50  CINRA.NET

CINRA.NET

『ホワイトリリー』 ©2016 日活
中田秀夫監督によるロマンポルノ作品『ホワイトリリー』の詳細が発表された。

映画『リング』シリーズなどで知られる中田監督による同作は、「日活ロマンポルノ」のプロジェクト「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」の一環で制作された作品。「レズビアン」をテーマに据え、歪んだ愛の果てにある女性同士の「究極の純愛」を綴る。

主演を務めるのは『仮面ライダーW』の園咲若菜役や現在放送中のドラマ『そして、誰もいなくなった』に出演した飛鳥凛。初のヌードに挑戦したという飛鳥について、中田監督は「ロマンポルノの主演女優には、まずルックスの美しさが必要です。飛鳥さんはただ美しいだけでなく、現代的な女性の空気感を纏っており、さらにこの役を絶対に掴み取るんだという強い意志を感じる瞳が印象的でした」とコメントしている。

なおROMAN PORNO REBOOT PROJECTは、日活ロマンポルノの製作条件を現代のフォーマットに置き換えながら、一定のルールの中で撮影するという特質を引き継いで製作。中田監督のほか、塩田明彦、白石和彌、園子温、行定勲らが参加している。

■飛鳥凛のコメント
この「ホワイトリリー」の主演に選んで頂いたことはとても光栄でしたし、自分の中でもまさに“挑戦”となる作品でした。 中田監督は常に丁寧で細やかで穏やかで、撮影に臨む自分の支えとなって頂きました。
この作品の雰囲気や世界観は、どこか懐かしく、女性ならではの機微を描いた作品なので、是非女性のお客様にも沢山観て頂きたいと思います。

■中田秀夫監督のコメント
学生時代からロマンポルノの自由で反体制的な雰囲気に憧れがあり、私も監督するために日活に入社しましたが、監督になる直前に制作が途絶えてしまいました。
そのため、今回オファーを受け、30年越しの想いを遂げられるという喜びで参加しました。
テーマをレズビアンにしたのは、物理的な到達点を目指す男女交わりではなく、エモーショナルな交わり合いを描く女性同士のラブシーンのほうが美しく耽美的に撮ることができるだろうと考えたからです。
師匠として尊敬する小沼監督の作品はラブシーンにあそびがあり、象徴的な見せ方をしていました。
耽美的な世界を自分の作品で生み出そうと考えた時に出て来たテーマがレズビアンだったのです。