8月16日、全日本F3の公式サイトで8月20~21日にツインリンクもてぎで開催される第6ラウンドのエントリーリストが発表されたが、B-MAX Racing Team with NDDPの23号車のドライバーが、千代勝正から高星明誠に変更されている。
今季B-MAX Racing Team with NDDPは、22号車にヤン・マーデンボロー、23号車に千代というコンビで参戦していたが、急遽もてぎ戦の23号車に、今季ヨーロッパを中心に活躍している高星が登録されることになった。
これは、8月7日に決勝レースが行われたスーパーGT第5戦富士でのクラッシュが影響しているという。千代はS Road CRAFTSPORTS GT-Rをドライブし2番手を走行していたが、35周目のTGRコーナーで激しくクラッシュしてしまった。
千代はすぐに自力でコクピットから降り観衆をホッとさせたが、その後検査のため入院。すぐに退院はできたものの、精密検査の結果背骨に軽度の損傷が見つかり、全治3~4週間と診断されたという。
このため、千代はF3もてぎの参戦を断念。高星が代役を務めることになった。じつはスーパーGT第6戦に向けてもレース前にもう一度精密検査を受けて、出場できるかを判断することになるという。そのため、チームでは鈴鹿に向けても第3ドライバーとして高星を登録しているということだ。
「今週末のF3もてぎ戦は出場を断念することになりました。チャンピオンシップを考えると、この2戦を走れないことは絶望的で、苦渋の決断ですが、身体を第一に考えた決断です。またスーパーGT鈴鹿1000kmに向けても、レース前にもう一度精密検査を受けて、出場できるかを判断することになります」と千代は自身のブログに綴った。
「そのためチームとしては、サードドライバーを登録することになりました。こちらもチャンピオンシップのかかった大事な一戦ですので、なんとしても出場できるように、現在、回復を促進させる先進医療と、栄養管理を徹底して、今考えられる最善の方法を尽くして頑張っています」
「もともとあきらめの悪い性格ですので、1パーセントでも望みがある限り、最後の最後まで絶対に諦めずに、今できることを最大限やっていくつもりです。最後に、沢山の応援と励ましのメッセージをいただき、ありがとうございました。しばらくご心配おかけしますが、僕自身は至って元気ですので、ご安心下さい!!」
千代の代役を務める高星は、今季B-MAX Racing Team with NDDPの21号車をドライブし、第4ラウンドの鈴鹿で連勝を飾っている。F3では代役として申し分ないが、GT500ではレースを戦った経験はない。
まずは千代の一刻も早い回復を願いたいところだ。