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【大炎上】「女の子なら出来ないと恥ずかしい」――食事の取り分け方まとめ記事に「時代遅れの男尊女卑」と非難殺到

2016年08月16日 19:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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大皿の料理を取り分ける――飲み会や合コンの席でよく目にする行為だ。わざわざ取り分けなくとも各自が好きに取ったり、取り分けるにしても、男女問わず気付いた人が行えばいいことだが、女性が率先して行うべきという考えもまだあるようだ。

女性向けキュレーションメディアの「MERY」が8月11日に、「女の子なら出来ないと本当に恥ずかしいから。お食事の『取り分け』基本ルール確認」というまとめを掲載し、炎上する事態になっている。

「女はこんなことをやるために存在してるわけではない」

記事では、食事の取り分けを「さまざまな人とお食事をするときに女の子がやらなくてはいけない」こととし、その基本ルールを紹介。「目上の方から順番に」と配り方に注意するだけでなく、「苦手なものがないかさり気なく確認する」「色合いを大切に、偏りなく」と細かく気を配る。

また、単に取り分ければいいだけでなく、テクニックも必要で、サラダはスプーンとフォークをレストランの給仕のように片手で用いて取り分ける。パスタは巻くように取り分けることで「絡みづらく、食べるときにも食べやすくなります」という。

これが男女両方に向けたものならまだしも、「女の子なら出来ないと」と付いていたため、ネットでは「未だに時代遅れの男尊女卑が息づいている証」「女は取り分け要員ではない。ざけんな」といった非難が相次いだ。

「くだらな。なんで『女の子』が取り分けないといけなくて、そんなにあれこれ気を使わないと恥ずかしいよという呪文をかけられるのか。」
「女はこんなことをやるために存在してるわけではないと大声で叫びたくなった記事」
「え?女子が取り分けとか時代錯誤すぎない?そんなの女子力じゃないよ」

「海外では同席女性に給仕させたら大顰蹙」という声も

これには、海外在住の日本人からも否定的な声があがっていた。イタリア・ミラノ在住の女性は、

「それ、海外でやると一緒に同席している男性が周りから顰蹙かって評価が下がるよ。イタリアでは女性はワインを注いだりパンを取分けて配ったりしてはダメよ。やってはいけない」

とツイートした。他の国でも同様のようで、「シンガポールは男性が取り分けてくれるけどね」というツイートのほか、

「同席する女性に給仕させるのは、欧米だけでなく、韓国でもNG。日本の方が実は特殊だと思うわ」
「女性が取り分けるのが当然と思ってるのって日本人だけなんじゃないかなぁ。フランスでも女性がワインを注いだり取り分けたりしない。それはエスコートする男性又は店員さんのお仕事よね」

といった声が相次いでいた。宗教的な考え方や文化的な背景の違いが影響していると思われるが、女性が取り分けるのが当たり前とされる国は珍しいようだ。

「サラダ取り分けない系女子がモテる」という記事も昨年掲載

一方で、記事には、「現状やらなきゃいけない風潮だし一応マナーとして参考になったよ」「クソくだらねえと思うけど、処世術と化してるとこあるもんなあ」という反応もあった。

しかし、そういった意識も変わりつつある。7月24日のR25の記事では、40~50代の社会人男性200人に、「実は不要だと思う飲み会マナー」を聞いている。これに「目上の人に料理を取り分ける」は7位に入っている。

MERYは合コンなどのモテテクという意味で掲載したのかもしれないが、それも今は通用しないようだ。ホンネスト(運営:ゼクシィ縁結び)が2月に行った調査では、20~30代の男性の63.1%が「料理の取り分けはしなくてもいい」と回答している。

実際、今回の記事に対しても、「こういう女子は嫌です。取り分けぐらい自分でできます。そんなことも自分でできないアホ男にはやってあげてください」といった意見が出ていた。

また、MERY自身も2015年6月には「朗報!これからの時代は〝サラダ取り分けない系女子〟がモテる!?」というまとめを掲載している。ここまで来たら、もはや取り分けるか否かはモテには関係なさそうだ。

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