接客業をやったことがある人なら誰しも一度は横柄な態度の客に出会ったことがあるもの。そのよくある例がレジでお金を投げる客ではないだろうか。
店員としてはそれでも普段通りの接客を心掛けねばいけないが、内心腸が煮えくりかえりそうだという人もいるだろう。そんな人たちの気持ちを代弁したかのような動画がツイッターで話題になっている。
1000円札を投げてきた客に釣り銭をぶん投げる
「会計の時にお金を投げるタイプの全国のお客様へ 仕返しをしたい店員日本代表より」
この動画が投稿されたのは8月14日。動画は投稿者の女性が店員と客の一人二役を演じたものだ。笑顔の店員が「以上でお会計が938円になります」と話しかけたところ、客が怒ったように「じゃ、これでいい」と1000円を投げつける。
それに対して店員は、「1000円からでよろしいですか?かしこまりました」と笑顔で対応。ここまで見ると普通かと思いきや、次の瞬間、「1000円お預かりいたしましたので、こちら62円のお返しになります」と一瞬真顔になって客に小銭を投げ返す。その後再び笑顔に戻り、「ありがとうございました。またお越しくださいませ」と呼びかける内容だ。
投稿者は動画を投稿する前日の13日には、
「あのさ、バイトしてる人ならわかると思うけどレジでお金投げてくる客いるじゃん? むかつくからおつり投げかえしたくなるんだけどここで投げかえしたらサイコパスだと思われそうだからいつもやらないけどさ、ああいう客はほんとドアの押と引間違えて出られなくてドアに衝突すればいいと思う」
とツイートしている。その気持ちを表現したのが今回の動画のようだ。
「いっつも心の中で投げてた」「元店員だったので気持ち凄い分かります」
投稿者と同じように鬱憤が溜まっていた人は多いようで、「これは分かる!お金は投げるな!!」「いっつも心の中で投げてた」「とても清々しい気持ちになりました」と共感の声が相次ぎ、リツイート数は1万4000件を超えた。
「元店員だったので気持ち凄い分かります(笑)投げてきたお金をホッケーみたいに弾いたりしたいなって日頃思ってました(笑)」
「これ、めっちゃやりたい! ここは神社じゃねーわとか、投げるんならそこから2礼2拍手1礼して、拝み倒してから買って行けとか何度思ったか…」
「投げてる奴ってなんなの?あれお客様は神様だと思ってる奴等だろな」というツイートには投稿者ももっともだと感じたようで、
「お客様は神様って思ってる奴まじでむかつく!!!!笑 みんな平等って憲法的になってるだろ!笑」
とリプライしていた。実際に店員が行動に移すことはないものの、やられたらやり返したいと考えている人は多いようだ。また、他にもイラッとくる行動はあるようで、「小銭を大量に出してくる人Ver.もよろしくお願いします」というリクエストもあった。
本来、サービスは双方向で成立するもの。そもそも「お客様は神様です」というフレーズは「商店や飲食店などのお客様のことではない」と故・三波春夫さんの公式サイトでは紹介されている。曲解されて使っている人がいるだけなのだ。自分の行動が店員を不快な気持ちにさせていないか、一度考えてみる必要もあるのではないか。
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