FIAワールドカップ・クロスカントリーラリーの第8戦『ハンガリアン・バハ』にて、X-RAIDのミニ・オール4レーシングからエントリーした元世界ラリー選手権(WRC)ドライバー、ミッコ・ヒルボネンがラリーレイド初優勝。開発プログラムの1セッションと位置付けた同イベントで望外の勝利を得たことによって、ヒルボネンはダカール・ラリーへ確実に照準を合わせてきた。
第16回を迎えた同イベントは、8月11~14日の3日間の日程で開催されるカップ戦となっており、スーパーSS(SSS)で幕を開け、その後は2日間に渡ってロングディスタンスのステージを3つこなす構成。ミニ・オール4レーシングのヒルボネンは、コドライバーのミシェル・ペランとともにオープニングのSSSで2番手タイムを記録してスタート。SS2、SS3を終えてリーダーボードのトップに躍り出る快走を見せた。
最終ステージとなる675kmのSS4を冷静に走りきったヒルボネンは、ステージトップタイムをマークし、見事にラリーレイド初制覇となった。
「僕らは素晴らしい週末を過ごした。すべてが完璧にいったよ。ハンガリー・バハは非常に困難で厳しいことを知っていたし、特に距離の長いステージではスプリントのようには行かないだろうと、あまり期待していなかったんだ」
「でもステージは本当にテクニカルでナロー、さらに雨で路面がぬかるんだマッドコンディションになったことで、全員にとって難易度が増し、僕らにもチャンスが回ってきた」
「すべてが完璧に働いた。ミシェル(・ペラン)とミニ・オール4レーシングと一緒に初めての勝利を挙げることができて本当にうれしいよ!」と、ヒルボネン。
ヒルボネンのチームメイトとして参戦したブライス・メンジーズとピーター・モーテンセン組も2位に入り、X-raidのミニが1-2でイベントを締めくくっている。
全9戦で争われるFIAワールドカップ・クロスカントリーラリーの次戦『バハ・ポーランド』は、8月21~23日に行われる。