BTCCイギリス・ツーリングカー選手権参戦500戦目となる大ベテラン、ジェイソン・プラトが、ノックヒルで開催された第8戦のオープニングラウンドで今季初勝利を挙げ、シルバーライン・スバルBMRレーシングのスバル・レヴォーグに4勝目をもたらした。
2度のチャンピオン経験を持つプラトは、ウエイト非搭載の軽さを活かして土曜予選でポールポジションを獲得。決勝スタートから数周はセカンドロウのトム・イングラムがドライブするトヨタ・アヴェンシスに短いストレート後半で迫られるものの、FRの利点であるトラクションを活かして後続を引き離す強さを披露。
しかしレース終盤となる20周目に、チームメイトのレヴォーグがS字の飛び込みでプッシングを受け、あわや横転のコースアウト。このマシン処理でセーフティカーが導入され、リードが一掃される事態に。
背後にはペースの上がらないアヴェンシスを12周目にオーバーテイクしてきた、FRのBMW125i Mスポーツを駆るジャック・ゴフ。しかし同様にFRのレヴォーグは危なげなく24周目のリスタートを決め、27周に延長されたレースを0.5秒のリードで制し、プラトは自身95勝目、キャリア500戦目のレースを勝利で飾った。
「この週末、誰にも捕まらずにすんだ。それはレースで勝つにはいいことだね」と、プラト。
「キャリアを振り返ったとき、これだけの数のレースを経てなお、今日もここで優勝できたことは素晴らしいことだし、500戦目でも勝てると証明できた」
「セーフティカーは自分のチームメイトであるウォーレン・スコットが原因だったので、すこし皮肉な感じだったけれど、なるべく早く再開されることを祈っていた。でも、これもレースのうちだね」
2位に入ったBMWゴフの背後には、レース中盤でフォード・フォーカスのアンドリュー・ジョーダンと激しい5位争いを展開し、リスタート後には66kgのバラストに苦しむポイントリーダー、サム・トルドフのBMW125iを鮮やかな動きでオーバーテイクしたスバル・レヴォーグのコリン・ターキントンが入り、チームBMRは1-3フィニッシュを決めている。
続くレース2となるラウンド20では、チーム・ダイナミクス、ホンダ・シビック・タイプRのマット・ニールが勝利。プラトも3位に入り表彰台を獲得。レース3はフォード・フォーカスのマット・ジャクソンが優勝。好調プラトも連続3位表彰台を決めている。