ルイス・ハミルトンは、2017年から実施されるレギュレーションの大幅変更が『順位をシャッフルさせるかもしれない』ため、今シーズンのタイトル争いがより激しさを増すと確信している。
2014年にV6ターボ・ハイブリッドという新しいレギュレーションに変わってから、メルセデスは50レース中43勝という圧倒的な戦績でF1を支配し、ほとんどハミルトンとニコ・ロズベルグの2人によるタイトル争いのようなシーズンを楽しんでいる。
来季の規則変更にパワーユニットの開発が自由化され、トレッドの広いタイヤの導入によってより速く、より魅力的な見た目のマシンになる。
「新しいレギュレーションへの変更は、グリッドの序列をシャッフルする可能性を多いに秘めているね。もちろん僕らはこのチャンスを最大限に活用していくつもりだよ」と語るハミルトン。
「もし来年も僕らが支配した2015年シーズンのようになるんだったら、僕は最大限を尽くすよ。休む暇はないだろうね」
今シーズンのメルセデスは、ハミルトンが19点差でロズベルグをリードする展開になっており、3位のダニエル・リカルドを65点差で突き放している。
ハミルトンは、自らのチームがルール変更に適応できると自負しているが、他チームの巻き返しにも期待しているようだ。
「来年はおもしろくなりそうだね。僕らはよいチームだし、それを続けるつもりだよ」
「でも、誰が最初に来季に向けた開発を始めるかの競争でもあるね。早いうちから始めたチームはいい結果を収めるだろう」
「たぶん僕らが開発を始めるのは他チームと同じくらいの時期だと思う。ライバルたちと競い合えると確信しているよ」
来年でF1参戦11周年を迎えるハミルトンであるが、近い将来にチームを去るつもりはないと言う。
「F1デビューしてから今年で10年だ。おそらくあと6年かそのくらいこのチームにいたら移籍するよ」
「いま言った年月というのはあっという間だと思うよ。今までの10年もあっという間だったしね。だからこれからのキャリアも楽しむつもりだよ。今とてもドライビングを楽しんでいるんだ。これはとても重要なことさ」