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サインツJr.「フェルスタッペンが去ってからチームはよりオープンになった」

2016年08月14日 07:31  AUTOSPORT web

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チームは上向きつつあると語るサインツJr.
カルロス・サインツJr.は、マックス・フェルスタッペンがレッドブルに昇格してからトロロッソはより一層まとまったと確信している。

 レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは今シーズンの初め、フェルスタッペンとダニール・クビアトのシート交換に際して、トロロッソの内部が『かなり不穏な状態であった』と語っている。

 クビアトとペアを組むことになり変化があったかと英AUTOSPORTに尋ねられたサインツは「唯一変わったことと言えば、僕が彼のことを下のカテゴリーにいたときからずっと知っていることだね。彼の働き方だとか、彼の行動だとか、僕らはお互いを知り尽くしているんだ」と語った。

「マックス(・フェルスタッペン)とは2015年からの新しいチームメイトだった。チームに関して言えば、全てのことが少しだけオープンになったかな。みんながもう少し協力するようになり、今までよりも組織だって動いていると思う」

「チームメイトが両方強いドライバーのときにはチームが一つにならないことはよくあるよ」

 サインツJr.は、今もなお良好な関係を築いているフェルスタッペンの離脱は『チームの危機を収束させた』と認めつつも、当時の状況を楽しんでいたようだ。

「チームのドライバーが両方とも強ければ、その2人の間にはいつだって軋轢が生じるものさ」

「嫌いではなかったよ。僕らはその状況に対処しなきゃいけなかったけど、僕はあの状況が悪いものだとは思っていない」



 しかし、サインツJr.はフェルスタッペンがチームを去ったことと、自らの調子が上向きになったことは無関係だと考えている。

「彼が去った後に僕が好調になり始めたから、メディアがこじつけたいのも分かるよ。でも正直なところ、関係はないんだ」



「もしマックスが10レース前にレッドブルに昇格していたとしても、僕の成績には影響しなかっただろうね。成績がよくなったのは最近になってのことだ。僕に何かが起こったわけじゃないし、僕は一貫性を証明している」

 トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、フェルスタッペンが去った後、サインツJr.がチームメイト争いに悩むことが少なくなったと感じている。

「彼は今シーズンとてもいい感じだ。そして、彼は一緒に働く上でとてもいい奴なんだよ。内部の問題によって目立ちはしないけど、このチームにいるメンバーは彼の成し遂げた事をとてもリスペクトしているんだ」

「でも、チーム内のトラブルが改善され、それによって彼はチームメイトに打ち勝つことをそれほど意識しなくてよくなり、逆に他チームのライバルを打ち負かすことに集中できるようになったんだと思う」

「彼は最近とても集中している。それに彼は今年大きく成熟し、自信を得たんだ。だからレースへの臨み方がよりリラックスしたものになった

「自分のことをアピールしたいルーキーの走りというより、熟練の走りという感じがするね。彼は大きく進歩したよ」