スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、8月9日付けで8月26~28日に鈴鹿サーキットで開催される第6戦鈴鹿戦についてのレース距離にもとづく項目を発表している。
通常の300kmレースとは走行距離が大きく異なる鈴鹿1000kmは、ポイント加算等もありシーズンでも重要な一戦。また、中盤戦ということもあり、ウエイトハンデを積んできたマシンにとっては、戦略で上位進出を目指すケースも多く見られる。
そんな今季の鈴鹿1000kmだが、昨年と異なる規定が設けられることになった。それは、昨年まで最低4回だったピットイン義務が、今季は最低5回という回数に改められることになったのだ。
GT500クラス、GT300クラスとも決勝スタート後(フォーメーションラップを終了し、スタートラインを通過した後)、ドライバー交代をともなう最低5回のピットインをこなさなければならない。
ただし、スポーティングレギュレーションの規定により決勝スタートが遅延された場合、この義務付けのピットイン回数は審査委員会の承認のもと減らす場合があるほか、不可抗力により途中でレースが中止された場合は、この条項は適用されない。
また、タイヤの持ち込み本数も変更された。こちらは2015年までメーカー毎に1台あたりドライタイヤ11セット、ウエットタイヤ13セットとなっていたが、今季は1台あたりドライタイヤ12セット、ウエットタイヤ14セットに変更された。なお、今季第1戦以降その供給先のエントラントのいずれもが優勝できなかったタイヤメーカーは、ドライタイヤの持込本数を1台当たり1セット追加できる(これは他のラウンドでも同様)。
昨シーズンまでのGT500クラスでは、ランキング上位のマシンを中心にギリギリの燃費を攻める4回ストップを敢行するチームも多かったが、今季はその戦略はできなくなった。ただ、最低5ストップ義務づけはチームに聞くと「それはそれで戦略の幅は広がる」という。真夏の三連戦のラストレースは、どんなレース展開になるだろうか。