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消費されるアイテムも桁違い? 『数字』から見る鈴鹿1000km(1)

2016年08月12日 19:31  AUTOSPORT web

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レース距離が通常の3倍以上のSUZUKA 1000kmはレースウイークで使われるアイテムも大量
8月27日~28日に開催されるスーパーGT第6戦『45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km』。夏の風物詩とも言える1戦は、レース距離が通常の3倍以上ということもあり、持ち込まれるタイヤの本数や規定ピット数、ドライバーが消費するドリンクなど、さまざまなものの“数”が増えている。

 そこで今回は、レースに関連する数字からSUZUKA 1000kmの魅力に迫る。


■通常の300kmレースと500kmレース、1000kmレースでのピットストップ回数の違い

300km:1回/500km:2回/1000km:5回

 SUZUKA 1000kmは、SUPER GTのなかでも最もレース距離が長い。通常の300kmのレースと比べると、その距離は3倍以上。ピットストップ回数は5回にもおよぶ(昨年までは4回ピットのチームも多かったが、今年は規定で5回が最低となった)。当然、ピットクルーもミスが許されない作業を5回行うことになり、緊張度も5倍だ。

 ちなみに、今年は5回ピットが義務づけとなったが、全車同じ回数では差が生まれないのではないか……? という疑問も出そうだが、さにあらず。「去年までは4回ピットができましたが、燃料はギリギリ攻めてやっていた。今年は5回なので、どこかにマージンが取れるはず。そうすると、アンダーカットができたり戦略に幅が出ると思います」という声も。ピットストップは要注目だろう。


■サーキットに持ち込めるタイヤの本数は?

通常:ドライ28本/ウエット36本
1000km:ドライ48本/ウエット56本

 通常のレースでは、1台ごとにサーキットに持ち込めるタイヤの本数はドライタイヤが28本(7セット)、ウエットタイヤが36本(9セット)と定められている。ドライタイヤは、このうち6セットがマーキングされ、レースウイークを通じて使用されることになる。

 一方、1000kmではドライタイヤが12セット、ウエットが14セットと定められている。当然、タイヤメーカーにとってはドライ、ウエットあわせて1台あたり40本増えるため、タイヤメーカーのスタッフも大忙しだ。


■着替えってどれくらいするの?

レーシングスーツは通常どおり。他アイテムは多め。

 ドライバーにもよるのだが、8月の1000kmはかなり暑く、レーシングドライバーもかなり汗をかく。通常、ほとんどのチームで支給されているレーシングスーツは2着(3着や1着のところもアリ)。ふだんのレースと同様、この2着を交代交代で着るのが普通。例えば土曜なら公式練習で1着、予選で1着……という具合。

 ただ、1000kmのときはグローブやフェイスマスク、アンダーウェアなどはドライバー各自が多めに持ってくることが多いそう。

「基本的に濡れているものは使いたくないですからね」というのはSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人。