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Vinchenzo Sospiri Racing FIA-F4第5大会富士レビュー

2016年08月12日 18:51  AUTOSPORT web

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63号車:ファン・ドユン
2016 年 8月11日
FIA-F4第5大会(富士スピードウェイ)レビュー
灼熱の富士、初の3レース大会で、ファン・ドユンの健闘光る。

■大会概要
開催地:静岡県、富士スピードウェイ(一周:4.563km)
開催日:2016 年 8月6日(土)~8月7日(日)

■大会結果
・63号車:ファン・ドユン
8月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)第5戦予選:24番グリッド
8月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦予選:24番グリッド
8月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)第5戦決勝(規定周回数:15周、最大 30分間):17位
8月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦予選:21番グリッド
8月7日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦決勝(規定周回数:15周、最大 30分間):27位
8月7日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦決勝(規定周回数:15周、最大 30分間):21位

■大会レビュー
 2016シーズンの FIA-F4第5大会は 8月6日~8月7日、富士スピードウェイで 36台の参加により実施され、VSR ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini Squadra Corse Formula Junior Team)は、昨年、FIA-F4 にスポット参戦していた韓国出身のファン・ドユン(31歳)を起用し、1台体制で挑みました。今大会は、中止されていた第3大会のうち第5戦分を振替開催し、3レース大会です。

 63号車に乗るファンは6日(土)午前に実施された予選で、ベストタイムに基づき第5戦決勝レースの24番グ
リッド、セカンドベストタイムに基づき第9戦決勝レースの24番グリッドを獲得しました。迎えた6日(土)の第5戦決勝レース、好スタートを見せたファンは巧みにポジションをあげ、1周目は22番手でコントロールタワー前を通過。2周目にさらに前を行くマシンを捉え、8周目には19番手まで追い上げます。

 レースはそのまま中団グループの激戦を戦い抜き、19位ゴールでしたが、上位2台にペナルティが課され、正式結果は17位となりました。レース中のファステストラップが第10戦のグリッドとなるため、第10戦は21番グリッドからのスタートとなることが決まりました。

 7日(日)の第9戦は、再び好スタートを見せ、19番手で1周目を通過。2周目には17番手に浮上し、4周目には15番手、そして 6周目には14番手、7周目には12番手まで浮上しました。しかし、そこから数周に渡って激しいバトルが続き、残念ながらスピンしてしまい28番手までドロップ。最終結果は27位でした。


 第10戦はスーパーGT の決勝後に行われました。レースは荒れた展開となり、スタート直後の第1コーナーでアクシデントが発生しセーフティーカーが出ました。ファンは第1コーナーのアクシデントを避けたのですが、プリウスコーナー進入あたりで目の前のマシンが前車の急減速により接触し、宙に舞います。危うく巻き込まれるところでしたが、それも無事かわし、レース再開後は着実にポジションを上げて14位でゴール。しかしレース後、14台ものマシンがペナルティを受ける裁定が出され、ファンもセーフティーカー中の追い越し行為があったために 50秒加算のペナルティを受け、最終結果は21位となりました。FIA-F4 選手権第6大会は、8月27日(土)~28日(日)、三重県・鈴鹿サーキットで開催されます。

■コメント
・63号車:ファン・ドユン
「今回のレースは初めての3レース大会ということで、タイヤは2セット使用できることになりました。1セット目を当然、予選で使うのですが、土曜日のレース中のベストタイムが日曜日午後の決勝レースの予選グリッドになるので、多くのドライバーは土曜日のレースも新品タイヤで行きました。予選ではどうしても単独走行になってしまい、練習走行のようにスリップストリームがうまく使えなかったので、一旦、ピットに戻てタイミングを見て再度コースインしたのですが、いまひとつでした。結果は24番手グリッドと、下位に沈んでしまいましたが、トップ10に入れるだけの速さはあると思っていましたので、決勝レースに向けて気持ちを切り替え、集中しました。第5戦には、ニュータイヤではなく中古タイヤで出ることにしました。皆がタイヤの皮むきが終わってタイムが出始める前に、できるだけ前に出て、レースを有利に進めていこうと考えたからです。その作戦はばっちりで、24番手スタートから17位まで追い上げることができました。第9戦は、自分のミスです。せっかく新品タイヤを履いて次々オーバーテイクできていたレースだったのに、残念です。第10戦は本当に危ないレースでした。逆光になる時間だったので、SC ボードが見えなかったドライバーが多かったのではないかと思います。僕も、前が急に接近して、前のほうでマシンがクラッシュして飛び上がっているのを避けて動いたのですが、その間に横にいたマシンのさらに向こう側のマシンの前に出てしまったので、ペナルティを課されました。次の鈴鹿は得意なサーキットなので、レースに向けて、体力トレーニングやシミュレーター・トレーニングを続けます。次のレースこそ、トップ10に入りたいですし、その速さは今の僕にはあると思います。頑張りますので応援宜しくお願いします」