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バトンはF1以外のカテゴリーへ転向も示唆「夏休みの間に、じっくり考えたい」

2016年08月12日 17:21  AUTOSPORT web

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ジェンソン・バトンも来季ストーブリーグの主役のひとりだ
ジェンソン・バトンは自身の人生に、まだF1が必要なのかどうか、この夏休みに判断するという。現在マクラーレン・ホンダに所属するバトンは、チームの判断を待って残留するのか、他チームへ移籍するのか、またはF1から引退して他のカテゴリーに挑戦するのかを決断すべく、重要な数週間を迎えている。

 マクラーレンは来年度フェルナンド・アロンソのパートナーを、バトンかリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンのどちらにするかという決定を9月まで行わないことを、すでに明言している。

 一方、ウイリアムズはバトンを迎え入れることは「非常に魅力的な選択肢だ」と語っているが、バトン自身どの道を進めばいいのか路頭に迷っている状態であり、この夏休みが自分の考えをまとめるために重要な役割を果たすと考えている。バトンの心境は以下のとおりだ。

「F1というものが生活の一部になっているが、休暇は必要だ。休まないとダメだね。チームのメカニックたちには頭が下がるよ。彼らは、ここ数週間、本当に忙しかった。自分の場合は仕事から離れて、割り切って過ごせる時間が必要だ。人生の大半をF1ドライバーとしてやってきた。だから、まだ自分はF1を必要としているのか、していないのかを考える時間が必要なんだ」

 今年で36歳になったバトンは、いまだに自身の将来について明確なコメントを残していない。

「まだ何も決めていないよ。忙しかったんだ。いまは、この先の数カ月について考える時間があるけど、何も変わっていない。チーム代表のロン(デニス)が二カ月前にコメントしたときと状況は一緒さ。我々は9月まで、来季について話すつもりはない」

 今季マクラーレン・ホンダが大きな進歩を遂げている一方で、メルセデス、フェラーリ、レッドブルといったトップ3に追いつく目処は立っていない。来シーズンから導入される新レギュレーションにより、マクラーレンが有利になるという保証もない。これがバトンにとってジレンマとなっている。

「まだクルマを走らせることに楽しさと多くの喜びを見出している。でもF1は、ただ単にクルマを走らせ、楽しむものではないということだ。競争を勝ち抜き、表彰台に上がることが重要で、自分は長い間それができていない。だから、楽しさを見出せていないと感じるのかもしれない」

 バトンは来シーズンもレースをすることは間違いないと考えている。問題は、どのシリーズで走るかということだ。

「自分では、まだ若いと思っている。そしてレースに対して挑戦、競争し続けることに興奮しているんだ。来年はF1で走ろうと、世界中で行われている他のシリーズだろうと、レースをするなら自分のすべてを捧げたいと思っているよ。自身のため、今後走るであろうチームのためにも第一線で頑張りたい」