現在フォース・インディアに在籍するセルジオ・ペレスは、来シーズンに向けての動きが自身のF1キャリアにおいて、重要な意味を持つと考えている。ペレスは過去に難局を乗り切った経験を生かし、将来の決断をすると語る。
ペレスは来季以降もフォース・インディアとの契約があるものの、最終的にはスポンサーが決断を下すため、今季限りでチームを離れることも可能だと言う。2011年にザウバーからF1デビューを果たしたペレスは2013年、これまでのフェラーリとの関係を断ち切り、ルイス・ハミルトンに代わってマクラーレンへと移籍。しかしチームが1980年以来の表彰台ゼロというスランプに陥り、1シーズンで離脱することになった。
マクラーレンの不調によりドライバーとしての評判に傷がつき、キャリアの立て直しには多大な努力が必要だった。しかし2014年に加入したフォース・インディアでは、チーム史上最も成功したドライバーとなり、3年で4度の表彰台を獲得。現在はルノーとウイリアムズから、来季のオファーを受けている。
来シーズンに向けての動きが、将来への鍵になるかと聞かれたペレスは「間違いなくそうなる」と答えた。
「僕も、あまり若くはない。この数年でステップアップする必要があるから、ここがキャリアのなかで重要な場面になるだろう。これまでに考えてこなかったような、さまざまなことを考慮に入れている。それが僕の将来に向けてのアプローチだ」
現在26歳のペレスはF1で6年目のシーズンを過ごしている。ペレスは今後のF1キャリアを確実に楽しめる状況を作り出したいと語り、同時に「あと10年は走れる」とも感じている。
「F1での時間はあっという間に過ぎ去ってしまうから、できるかぎり楽しみたい。タイトル獲得をかけて戦う機会を得られれば素晴らしいが、そうでなければチャンスを最大限に生かすだけだ。いまのところは大いに楽しんでいるよ。僕は26歳だから、あと10年はF1で良い時間を過ごしたいと思っている」
今後についてはF1の夏休み期間が終わるまでに、はっきりさせたいとペレスは話す。
「近いうちに解決できるといいね。スパ(ベルギーGP)に行くころには、すべてが完了しているはずだ。来シーズンもF1で走れるかどうか、わからないドライバーだっている。幸運なことに僕はそうではなく、良いポジションにいるということさ」