トップへ

元F1ドライバーのバリチェロがCIK-FIA世界KZカート選手権ファイナルに参戦

2016年08月12日 13:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

F1引退後もインディ、ツーリングカーで活躍を続けるバリチェロ
F1最多出走記録を持つ"鉄人"ことルーベンス・バリチェロが、9月にスウェーデンで開催されるCIK-FIA世界KZカート選手権のファイナルに参戦することが明らかになった。 

 ミッションカートの最高峰として、とてつもないパワーを誇るKZクラスの世界タイトル戦に、バリチェロはビレルARTチームから参戦する。同チームとイベントの組み合わせは2013年に4輪ステップアップ前のマックス・フェルスタッペンが勝利を挙げたパッケージでもある。

 F1経験者としてイベントに参加するのはバリチェロが初めてではなく、その2013年には元トロロッソのハイメ・アルグエルスアリらが参戦している。

「この偉大なチームの一員となるべく、招待を受けたことを光栄に思うよ」と、44歳のバリチェロは笑顔で語る。

「44歳で、カートの世界戦に参加することなんて考えてもいなかったし、この話を子どもたちにしたときには熱狂的に喜んでくれたよ」

「いまは本当にレースすることを楽しみにしている。若い頃にはカートの国際レースにエントリーするチャンスは、ほとんどなかったからね。その大きな夢が叶うんだから! ここまで本当に充実したトレーニングを積んできたし、100%のコミットメントで当日を迎えたい。そう、まるでF1デビューする前日のような感じでね」

 バリチェロはブラジル国内選手権で何度もカートタイトルを獲得したのち、1987年にはジュニア世界選手権を9位で終えている。

 F1で11勝を記録した鉄人は、現在地元で『ストックカー・ブラジル』という人気ツーリングカー選手権に参戦中。2014年にはロータックス・マックスのDD2ワールドファイナルで4位という成績も残している。

「チームにルーベンス・バリチェロを迎えられることは、素晴らしい名誉だ。CIK-FIA世界KZ選手権に向けて、彼を頼りにすることができて非常にうれしい」と語るのは、ビレルARTテクニカルディレクターのジャンルカ・ベッジョ。

「ビレルARTレーシングにとっては素晴らしい経験になるし、我々は彼が素晴らしい週末を過ごせるように、できる限りのことをやると約束するよ」