DTMドイツ・ツーリングカー選手権でBMWのファクトリードライバーを務め、フォーミュラEで優勝経験も持つアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、10月より開幕するシーズン3からアンドレッティに移籍することが発表された。
チーム・アグリで2年間に渡りFEに参戦し、自身3戦目となる2014年のアルゼンチン戦で優勝しているダ・コスタだが、近年はチーム状況とともに戦績が下降。主戦場をDTMへとシフトしていた。
来る16/17シーズンのアンドレッティは、新型パワートレーン"ATEC-002"の開発にあたりBMWとエンジニアリング面での提携を決めており、その開発作業にはファクトリードライバーとしてGTなどで活躍するアレクサンダー・シムスが参加することにもなっている。
戦略的な判断を下したチームボスのマイケル・アンドレッティは、ダ・コスタの加入を純粋に歓迎するとコメントした。
「もちろん、アントニオの加入に興奮している。彼がチームに加わることによって(ロビン・フラインスとのコンビで)現在のフィールドにおける最強のドライバーラインナップが完成したように感じている」
「我々は直近2シーズンにわたってアントニオを見てきたし、彼がレーストラック上で非常に印象的であることも知っている。彼と一緒にレースするのは素晴らしいだろう……彼を相手にレースをするよりもね!」
以前、ダ・コスタはカレンダー上の開催日程でフォーミュラEとDTMがバッティングした際、DTMを優先させる判断を下していた。しかし、来季に向けてはBMWがFEへの関与を深めている背景もあり、カレンダーの調整が行われる可能性が高いと見られている。
「アンドレッティへの加入は本当に大きな出来事だ」と、ダ・コスタ。
「僕はいつもアメリカン・レーシングのやりかたを愛している。彼らは、このスポーツの方法論を心得ているからね。インディカーの大ファンだし、僕にとってアンドレッティ・オートスポートは常に象徴的なチームだ。そんな"アイコニック"なチームに、ついに加入することができて、素晴らしいチームや家族とともにレースすると言えるのは本当にビッグなことだね」
「この選手権においても僕らは素晴らしいチームだ。マシンは良さそうだし、周囲の人々は、みんなスーパー・プロフェッショナルだ。もう、シーズン開幕の準備はできているよ!」