関口雄飛(WedsSport ADVAN RC F) 関口雄飛プレスリリース
2016年8月11日
SUPER GT 第5戦富士、ペース的には厳しいレース展開となるも、粘りの走りを魅せた関口雄飛は、連続入賞記録を14戦へと伸ばす!
2016年SUPER GT 第5戦、『2016 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 300km RACE』は、8月6~7日に、静岡県、富士スピードウェイで開催されました。
前戦SUGOでは、予選14 番手スタートから関口雄飛が怒涛のオーバーテイクをみせ、中盤までに2番手まで浮上し、トップ争いを展開してくれました。残念ながら赤旗中断により、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは5位入賞に留まりましたが、高いパフォーマンスをみせたことは確かです。チームとしては苦手意識が高い富士スピードウェイで開催される第5戦にも、大きな期待を抱いて臨みました。
金曜日、チームメイトの国本雄資選手と高速インター出口で待ち合わせ、一緒に昼食をとった関口雄飛は、午後2時半からのヨコハマ・タイヤのミーティングに出席。坂東正敬監督とともに、週末のレースに向けて、タイヤ選定をどうするか、戦略をどうするかといった綿密な打ち合わせをしました。その後、TRDのエンジニアとのミーティングや、各種取材、撮影などをこなし、早めにホテルに戻って体調を整えました。
土曜日の朝のフリー走行は、開始早々6分で赤旗が出るなど波乱の予感がありましたが、48分にも赤旗が出て、なかなか思うようにプログラムが進められません。タイム的には1分30秒175で9番手と、微妙なポジションでした。
午後の予選が開始される午後2時には、気温33度、路面温度48度といった厳しいコンディションとなりました。今回のQ1アタッカーは国本雄資選手が担当。LEXUS勢ではトップとなる1分29秒589をマークし、7番手でQ1を通過しました。LEXUS勢では唯一のQ1突破ということで、関口雄飛のQ2アタックに期待がかかりました。
しかし、短いインターパルの間に坂東監督、エンジニアを含めたミーティングののち、関口雄飛は硬めのタイヤを選んで予選Q2に臨むことになりました。タイムを出すのはソフトタイヤなのですが、日曜日の決勝レースをスタートするタイヤは予選で使用したタイヤのなかから抽選で選ばれるため、レース戦略の幅を持たせる意味で、ハードタイヤを選び、抽選結果次第ではハードタイヤでスタートすることを目論んだからです。
結果、関口雄飛はいつもならギリギリまでピットでウェイティングして1発勝負に出るのですが、今回の予選では開始早々からパッシングライトを輝かせながらコースインし、しっかりとタイヤを温めアタック開始。終盤、2番手タイムとなる1分29秒965のタイムをマークしたのですが、最終的には8番手グリッドからのスタートとなりました。
日曜日の朝のフリー走行は、大きなトラブルもなく順調に作業をこなし、決勝レースのセットアップを確認しました。特に不安要素はなく、午後の決勝を迎えました。青空の下、満員のスタンドの熱気とともに、気温33度、路面温度も54度と灼熱のレースが予想されます。今回のスタートドライバーは国本雄資選手が担当し、抽選の結果、残念ながらソフトタイヤで走ることになりました。
レースは大きなアクシデントもなくスタートし、19号車は8番手をキープ。その後、前方で2台のマシンがトラブルに見舞われたため、6番手まで浮上。ポジションを死守しながら周回を重ねます。18周目にGT300クラスのマシンがコース上にボンネットを飛ばしてしまい、セーフティーカーが導入されました。チームは当初、24周(最低周回数)でピットインする予定だったのですが、セーフティーカーのおかげで微妙なタイミングとなってしまいました。
しかし、結果的にセーフティーカー解除、レース再開となったのが24周目ということもあり、19号車はそのままピットインして関口雄飛にドライバーチェンジをしました。素早いピット作業を終え、11番手でレースに復帰した関口ですが、26周目には10位、29周目には9位、そして30周目には8番手へとポジションをアップ。しかしその一方でタイヤと路面の温度がマッチせず、関口雄飛はかなりの苦戦を強いられていました。
結果、300km のレースを粘り強く走り切り、見事10位でチェッカーを受け、関口雄飛はWedsSport ADVAN RC Fの連続ポイント獲得記録を14へと伸ばしました。
■関口雄飛のコメント
「今回のレースは厳しかったですね。結果は10位。なんとか厳しい状況の中でも意地をみせられたかとは思いますし、自分のひとつのテーマであるやる時もやられる時もお客さんに喜んでもらえるレースはできたかと思います」
「連続ポイント獲得記録も14戦へと伸ばせましたし、チームの皆さんの努力のおかげだと感謝しています。クラッシュだとか、トラブルが多発するなかで、14戦もノートラブルでレースできていることを感謝しています」
「次の鈴鹿は得意なコースですし、3週間あるのでチームやタイヤメーカーさん、TRDさんとよく話し合って、今回厳しかった点を少しでも改善して、次のレースこそ表彰台を狙いたいと思っています。暑いなか、ファンの皆さん、本当に応援ありがとうございました」