ルノーF1チームのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールは、エステバン・オコンがマノーから参戦することで、彼が通常のコンディションでどのような走りを見せられるかを評価できるようになったと言う。
マノーは、リオ・ハリアントがシーズン終了まで参戦できるだけの資金を得られなかったとして、契約を終了。シーズン残り9戦はオコンがこのシートを得ることになり、メルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインのチームメイトとなる。
GP3タイトル保持者のオコンは今季、ルノーのリザーブドライバーを務めており、これまでフリー走行1に4回参加しているほか、メルセデスからドイツツーリングカー選手けん(DTM)にも出場している。
オコンはルノー内で高い評価を受けており、来シーズンに向けてはジョリオン・パーマーまたはケビン・マグヌッセンとのシート争いが噂されている。アビテブールは今回のオコンのデビューに関して、以下のように語っている。
「エステバンにとっては、若く安定したプロフェッショナルなチームで走行距離を稼ぎ、レース経験を積むという点で素晴らしい機会だ」
「高い評価を受けた速いチームメイトと争うことになるので、我々は彼が一般的な状況下でどのような走りをするかを評価できる。この経験が彼とルノーにとって近い将来、大きな利益となることを望んでいる」
さらにはメルセデスのトップを務めるトト・ウォルフも、オコンのデビューに期待を寄せている。
「マノーは若いドライバーが初めてF1を経験するうえで、適切な環境だ。小規模でありながらプロフェッショナルなチームで、上昇傾向にある。そういう場所ではドライバーが大きな違いを生み出す「
「エステバンはシルバーストンでのテストでメルセデスのマシンに乗り、優秀な仕事をしてくれた。彼がF1のレースに踏み出す場面を見られることに、興奮している」
「エステバンがこのようなチャンスを得たことを、とてもうれしく思っている。マノーは今回も、自信を持って若く才能あるドライバーに機会を与えてくれた」
「そしてこれは、メルセデスベンツとルノーのコラボレーションによって実現されたものだ」
オコンは今月末開催のベルギーGPに向け、すでにスタッフ陣との顔合わせとシートフィッティングのためにマノーのガレージを訪問している。
「この胸躍るステップアップに向けて準備はできている。今シーズン、リザーブドライバーとして経験を積んできたおかげだ」
「これを実現するための取り組みをしてくれたルノーとメルセデスベンツ、そしてチャンスを与えてくれたマノーにも感謝している。このチャンスを両手で、しっかりと掴んでおきたい」
「すでにシートフィッティングと顔合わせでマノーを訪れているので、夏季休暇を終えたらすぐにコースに出ることができる」
「今シーズンのマノーは素晴らしい仕事をしているし、彼らの進化を助ける役割を得たことに興奮している。デビューが待ちきれないよ」