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LEXUS TEAM WedsSport BANDOH スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2016年08月10日 21:11  AUTOSPORT web

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WedsSport ADVAN RC F
2016 AUTO BACS SUPER GT Round 5
「FUJI GT300km RACE」

■開催日 予選8月6日(土)決勝8月7日(日)
■開催地 富士スピードェイ
■入場者数 予選18,400人 決勝33,500人

 SUPER GT 第5戦が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。

 前回の第4戦菅生では、表彰台争いにしのぎを削るが、悔しくも5位に終わってしまった19号車WedsSport ADVAN RC F。苦汁をなめた一戦となってしまった。そして第5戦は苦手意識の高い富士スピードウェイ。19号車が苦手とするこのサーキットをどう攻略するかが勝利への鍵となるが、またもや苦戦を強いられることとなった。予選では、LEXUS勢の中で唯一Q2へ進んで8位。決勝では、思うようなレース展開ができずに苦しむが、粘りの走りをみせ10位でゴール。苦しいながらも着実にポイントをつかみ取り、連続ポイント獲得数を14戦に伸ばした。

■予選 8月6日(土)8位 1分29秒965
□公式予選  天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT500)開始時33℃/48℃、Q2(GT500)開始時32℃/47℃

 夏休み真っ盛りの富士スピードェイは、朝から気温がぐんぐん上昇し、予選が始まる14時には33度に達した。そして、14時25分から300クラスのQ1から始まったが、10分ほどで赤旗と中断となった。すぐに再開されたが、500クラスのQ1は14時51分から6分遅れで始まった。朝のフリー走行で、富士スピードウェイの感触を確かめた19号車WedsSport ADVAN RC F、の結果は9位。Q2に手が届くか届かないかの瀬戸際のタイムだ。そして大事なQ1のアタックドライバーは長いミーティングの末、国本選手が抜擢された。

 国本選手は緊張の面持ちでQ1をアタックすることに。いつものように定刻通りにアタックするライバルは1台も現れず、静まり返るコースにエキゾーストサウンドが響いたのはQ1開始から5分後。まずは24号車がコースへ向かった。これを追うように国本選手もコースイン。1ラップごとにタイムを更新し、残り2分を切った時点でトップは、1分28秒台をマーク。この時点では19号車WedsSport ADVAN RC Fは14位にランキング。しかしトップタイムを追うようにアタックをかけた国本選手は4ラップ目に1分29秒596のタイムで一気に7位までジャンプアップし、Q2へつないだ。この時点で、LEXUS勢は19号車WedsSport ADVAN RC F1台のみがQ2へ進出した。

 そして、Q2は、15時36分から12分間で行われる。いつもならば、開始早々にはアタックをかけないが、予選を見据えた固めのタイヤを選んだチームはウォーミングアップを入念に行うためQ2開始早々に関口選手をコースへ送り出した。そしてその3分後に24号車がコースインし、その1分後に全車がコースイン。ポールポジションをかけたタイムアタックが始まった。最後の1ラップに勝負をかけるQ2は終盤に向うにつれトップタイムがクルクルと入れ替わり、関口選手も5ラップ目に1分29秒965のタイムを出し、暫定2位にランキングされるが、6周目、再度アタックをかけたが、5ラップ目のタイムがベストラップとなった。トップタイムにはわずかに届かず、8位にランキング。明日の決勝は追い上げを期待するポジションとなった。

 ポールポジションは12号車カルソニックIMPUL GT-R、2位S Road MOLA GT-R、3位1号車MOTUL AUTECH GT-Rとニッサン勢が並んだ。



■決勝 8月7日(日)10位
□天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:33度/54度>中盤:31度/51度>終盤:32度/48度



 真っ青な空の下、富士スピードェイに集結したレースファンは3万人を超えた。昨日の予選で8番グリッドを獲得した19号車WedsSport ADVAN RC Fのスタートドライバーは国本選手。いつものように警察車両と白バイ隊が交通安全を呼びかけるパレードラップから走り出した。パレードラップの後、フォーメーションラップから、最終コーナーを立ちあがり、蜃気楼が揺らめく彼方からモンスターマシン達が姿を現した。次第に大きくなる姿とエンジン音。そしてコントロールラインのレッドシグナルがグリーンに変わった瞬間、3万人のレースファンが見守る中、第5戦の幕が上がった。

 オープニングラップは牽制しながらもおとなし目なスタートを切った500クラス。19号車WedsSport ADVAN RC Fのステアリングを握る国本選手も、ポジションキープ(8位)でレースを展開。しかし5ラップ目には早くも15号車がトラブルのため戦線離脱し、7ラップ目には前を行く24号車もトラブルを抱え、相次いでピットへ。19号車WedsSport ADVAN RC Fは6位にポジションをアップ。レースは淡々と進んだかのように思えたが、各所でマシントラブルで後退を余儀なくされるマシンが序盤から目立ち始めた。

 19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る国本選手はライバルが離脱する姿を尻目に冷静にレースを展開。ポジションを死守しながらレースは18ラップを数えた1コーナー立ち上がりで300クラスのマシンのボンネットが飛んでしまうアクシデントが発生。この処理にセーフティーカーが入る。チームの作戦では最低周回数の24ラップでピットインすることを決めていたが、思わぬアクシデントで、ピットのタイミングが難しい状況になってしまった。関口選手もレースの状況に備えて、戦闘態勢を整え状況を見守る。

 そして、セーフティーカーは22ラップ目にホームストレートで隊列を組みなおすと、再度セーフティーカー先導で走り出した。そして2ラップほど走った後、コースはクリアと判断され、セーフティーカーは退場しレースはリスタートされた。これと同時にピットレーンもオープンし、当初の予定通り19号車WedsSportADVAN RC Fはピットイン。素早いピット作業で国本選手からバトンを受け取った関口選手を戦列へと送り出した。この時点でピットに入ったのは19号車、8号車、64号車の3台のみ。他のライバルはレースを続行した。

 そして、ピットアウトした時点で11位にポジションを構えることとなった19号車WedsSport ADVAN RC F。26ラップ目には10位へ、29ラップ目には9位へポジションをアップしレースを展開。レースも中盤に差し掛かった30ラップを超えたころにはライバルのピットのタイミングも手伝い、8位にまでポジションを上げるが、思うようにペースが上がらず、苦戦を強いられライバルとの激しいポジションを展開するが追い上げが厳しく10位までドロップしてしまう。しかし、関口選手は着実にレースを展開し、19号車WedsSport ADVAN RC Fをゴールへと導き、ポイント連続獲得数を14戦に伸ばした。



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■国本雄資選手コメント
凄く厳しいレースで、他車と比べてペースが上がらず。僕は24周のミニマムでピットインしたんですが、後半は固いタイヤで走ったんですがやはりあまりペースがよくなくて。予選8位から10位に順位を落としてのゴールとなってしまいました。戦って課題も見えてきたので今回のデータを元にもっと強くなって鈴鹿で戦いたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。

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■坂東正敬監督コメント
厳しいレースでした。ドライバー2人は負担が大きかったと思います。序盤は国本選手が関口選手よりソフトタイヤで行き、後半は関口選手が固いタイヤでスタートしました。ピットワークも問題なかったんですが思った以上にペースが上がらず、尚且つ他車が思ったよりタイムが落ちなくて。淡々とポジションをキープする結果となりました。苦しいレースでしたがポイントを取れてチーム的には前向きにとらえて残りの鈴鹿、タイそして茂木につなげられるように頑張っていきます。応援ありがとうございました。

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