世界耐久選手権シリーズ(EWC)のプロモーターでもある、ユーロスポーツイベントのフランソワ・リベイロ代表が7月30日に鈴鹿8時間耐久ロードレースでメディアカンファレンスを行い、来季から最終戦となる鈴鹿8耐に対する思いを語った。
去年、初めて鈴鹿を訪れたリベイロ代表。鈴鹿8耐が開幕戦のル・マン24時間、ボルドール24時間に匹敵するほど重要なレースだと感じたという。
「私は去年まで鈴鹿8耐のことを知らなかった。レースを体験し、すぐにファンになったよ。なぜ鈴鹿8耐を観てしまう人がこんなにも多いのか。なぜ鈴鹿8耐を好きになるか。私は理解しているつもりだ。だから世界中のすべての人に鈴鹿8耐を観てもらいたいと考えている」
リベイロ代表は、「もっとも盛り上がっていた90年代の鈴鹿8耐をもう一度もってくる」を目標に鈴鹿8耐をEWCの最終戦にすることを決心。また、日本のチームにもシリーズへフル参戦してほしいと強く望んだ。
「1年間のシリーズを通してヨーロッパのチームと日本のチームがともに戦うチャンピオンシップを作っていきたい。このような話を日本のチームに話し、TSRやトリックスターが9月の開幕戦から参戦することを決めた。来年の鈴鹿8耐で戦うチームはチャンピオンを賭けて戦う。日本のマニュファクチャラーとライダーが、自分たちのホームでチャンピオンを獲得できたらどれだけ素晴らしいかと思う。私はそれを期待している」
「チームの他にも各日本のマニュファクチャラーにも説明し、大変興味を示してくれた。そして我々も全戦参戦してくれる日本のチームをできるかぎりサポートしたい。そのためにもぜひフル参戦してもらいたいと考えている」
そして、鈴鹿8耐をきっかけにアジアから参戦するチームを増やしていく考えもあるようだ。
「鈴鹿8耐はアジアのレースでありながら、アジアから参戦するチームが少ない。だから、アジアからのエントリーも増やしたいと考えている。そのために近い将来、冬の1月か2月にアジアのどこかで耐久レースを増やすかもしれない」
これからの鈴鹿8耐についてリベイロ代表は、「2017年は私たちとモビリティランドとの新しい旅の始まりだ。いろいろなことがすぐにできあがるわけではないが、私がプロモーターを務める10年間をかけて少しずつステップを踏んで進めていきたい」とコメント。
来年は40回目の開催を迎える鈴鹿8耐。最終戦となる鈴鹿で日本チームのチャンピオン獲得はあるのか。来年の開催が今から楽しみだ。