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黒沢清監督作『ダゲレオタイプの女』予告映像公開 不穏な愛憎劇の一端が明らかに

2016年08月10日 13:31  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema

 黒沢清監督最新作『ダゲレオタイプの女』の予告映像と本ビジュアルが公開された。


動画はこちら


 本作は、『岸辺の旅』で2015年カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞し、 本年度のベルリン国際映画祭では『クリーピー 偽りの隣人』が正式出品された黒沢清監督の最新作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父を持つ娘と、彼らの“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく男の愛憎劇を描く。


 このたび公開された予告映像は、長時間拘束が必要な最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”で娘のマリーを撮影する父親と、マリーを固定器具に拘束するジャンの姿から始まる。続けて、マリーに過度な執着を見せる父親の姿やマリーを父親の手から解放しようと行動するジャンの姿が、不穏な空気とともに映し出されていき、最後はミステリアスな雰囲気でジャンに迫るマリーの様子も確認できる。


 主役のジャンを演じるのは、ジャック・オーディアールやジャン=ジャック・アノーら名匠たちの作品に出演しているタハール・ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役は、『女っ気なし』に出演するコンスタンス・ルソーが演じ、マリーの父親役はダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメが務めている。そのほか、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックらも脇を固めている。


予告映像とあわせて公開されたビジュアルには、「愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。」というキャッチコピーとともに、マリ ーを拘束するジャンや“ダゲレオタイプ”で撮影され銀板に映るマリーの姿が確認できる。(リアルサウンド編集部)