映画『関ヶ原』が2017年初秋に全国で公開される。
司馬遼太郎が関ヶ原の戦いを描いた歴史小説『関ヶ原』を映画化する同作。豊臣家への忠義から立ち上がり、様々な権謀が渦巻く中で己の愛と正義を貫き通そうとした「純粋すぎる武将」石田三成を中心とした戦いの様子が描かれる。メガホンを取るのは、『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆け出し男』などの原田眞人。
主人公の石田三成役を演じるのは岡田准一。策略をめぐらせて三成を追い詰める徳川家康役を役所広司、三成への恋心を秘めながら支え続ける忍びの初芽役を有村架純が演じる。有村は時代劇初出演となるほか、殺陣などのアクションにも初挑戦する。
25年前から原作の映画化を熱望していたという原田監督は、「今、三成の血を継承することの重要性を感じています。司馬遼太郎文学の素晴らしさは『正義の信奉者』のもたらすマイナス面も活写し、石田三成を偶像視していないところです。三成と敵対する徳川家康のリアリストの悪しき面と魅力も同時に捕えています。私の中にも60%の三成と、40%の家康が共存しています。そこに、『関ヶ原』を作る意義がある、と痛切に感じています」とコメントしている。
撮影は8月中旬から滋賀や京都を中心に約2か月半にわたって実施。歴史的建造物での映画初撮影も予定されているほか、決戦のシーンには約3千人のエキストラが参加するという。
■岡田准一のコメント
日本で一番の大合戦「関ヶ原」が映画化されることを僕自身、今から楽しみにしています。
歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう「石田三成」を演じることができ嬉しく思います。
原田眞人監督のもと役所広司さん、有村架純さんを始めとするキャストの皆様、スタッフの皆様と全力で撮影に挑みたいと思います。
■役所広司のコメント
信長、秀吉など、数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打「関ケ原の戦い」に挑み、勝利するまでの心の動き、今からワクワクしています。
■有村架純のコメント
この度、初の時代劇に挑戦させていただくことになりました。
言葉や所作、アクション、一から覚える事がたくさんありますが出演されるキャストの方々のお芝居を見て勉強しながら、その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として女を忘れしっかりと役目を果たしたいなと思います。
精一杯頑張ります!