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V6 坂本、タッキー&翼、内博貴…ジャニーズの真髄“舞台”の活躍目立つメンバーたち

2016年08月09日 16:31  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 映画やテレビドラマ、バラエティと様々な活躍をしているジャニーズメンバーたち。しかし、ジャニーズの真髄を見るためには舞台は欠かせない。演劇やミュージカルなどの舞台活動ははジャニー喜多川社長の原点とも言われ、強いこだわりは今も尚受け継がれているのだ。そこで今回は舞台を中心に活躍しているジャニーズメンバーに焦点を当てて、各々の魅力を考えてみたいと思う。


(関連:V6坂本、A.B.C-Z五関、ジャニーズWEST神山……ダンスパフォーマンスから彼らの個性を探る


■V6 坂本昌行


 1992年『阿国』が舞台初出演の坂本。その後、2000年に舞台『シェルブールの雨傘』で単独初主演を果たし、2010年には舞台『ZORRO THE MUSICAL』にて初めて外部公演のオーディションを受けて主役・ZORRO役を勝ち得ている。そして2016年には初のソロコンサートとなるミュージカル・コンサート『ONE MAN STANDING』を上演したり、松尾貴史氏と2人のみのミュージカル『MURDER for Two』にてピアノ全曲弾き語りにチャレンジしている。そんな坂本の魅力と言えば、ジャニーズ1と言っても過言ではない歌唱力ではないだろうか。実際に、舞台で大活躍する女優の戸田恵子も「私の中で舞台人・坂本昌行をとても高く評価していました。歌も上手いし、なによりステージマナーが良い」(出典:http://openers.jp/article/19026)と語り、演劇ジャーナリストの岩城京子氏も「坂本の歌唱力は予想以上に舞台向き。音程が確かで、口跡がクリアなため、歌詞のすべてが観客の心にしんしんと染みわたってきた。」(出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081003/1019401/?P=2&rt=nocnt)と評価していた。今でこそ、事務所内外から歌唱力を評価されている坂本だが、実はデビュー前は歌が下手だったという。周囲からバカにされた悔しさから練習を重ね、今の歌唱力を手に入れたのだ。その姿勢があるからこそ、高い歌唱力を必要とされる舞台でも演じこなしてしまうのだろう。


■タッキー&翼


 ここまで徹底して舞台に向き合っているグループは他にないと思う。メンバーの滝沢秀明は、ジャニー喜多川氏から「和に特化した舞台を作りたい」と相談を受け、2006年から『滝沢演舞城』をスタートさせた。そして『滝沢演舞城』の派生作品である『滝沢歌舞伎』では舞台演出家デビューも果たしている。一方、メンバーの今井翼は、少年隊から受け継がれてきたジャニーズの伝統的なオリジナルミュージカル『PLAYZONE』の主演を昨年まで勤め続け、2016年10月には2014年に大好評だった『十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門』の再演も決まっている。そんな彼ら2人は後輩たちの良い手本であり、目標である存在と言えよう。事実、彼らは舞台を通して多くの後輩を育ててきている。『滝沢演舞城』、『滝沢歌舞伎』には、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、ジャニーズWESTなど、デビューを経て活躍している後輩たちが数多く出演。今井が主演を務め始めた後の『PLAYZONE』には、They武道、“MAD”、ふぉ~ゆ~、Travis Japanなど多くの人気ジャニーズJr.が出演している。ジャニーズの伝統を作った滝沢と、ジャニーズの伝統を守り続けた今井。2人の功績は大きい。


■内博貴


 最近、内の舞台での活躍が目覚ましい。2013年に出演した音楽劇『ザ・オダサク』をはじめ、2014年の『ザ・オダサク~愛と性集のデカダンス~』、2015年の『ペール・ギュント』、2016年の『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」』、『グレイト・ギャツビー』など、次々と大きな役を演じているのだ。内の魅力は、立ち振舞が舞台向きという点だ。178cmというジャニーズの中でも珍しい高身長と太くはっきりした声は、舞台上でこれでもかというほど目立つ。しかも、プロ野球選手を目指していたほどの野球少年だったためか体幹もしっかりしており、所作が美しい。2013年に昼ドラ『天国の恋』(フジテレビ系)に出演した際、演技が大袈裟と評されたこともあったが、舞台ではそれも武器となるのだ。これまでは一流の舞台俳優陣に揉まれ、成長を続けてきた内だが、9月からは『ジャニーズ・フューチャー・ワールドfrom帝劇to博多』に出演し、後輩を引っ張っていく側となる。伸びしろの多い彼に、今後も注目していきたい。


 この3名以外にも、舞台に力を入れるジャニーズメンバーたちはたくさんいる。まだ劇場に足を運んだことのない方にも、是非一度見てもらいたいと思う。彼らが創りだす世界観とその迫力に思わず飲み込まれそうになるはずだ。そしてジャニーズ事務所にはこれからも舞台を大切にしていって欲しいと切に願う。(高橋梓)