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アロンソ「フェラーリへの愛着は消えないが、勝つためにマクラーレン・ホンダを選んだ」

2016年08月09日 16:11  AUTOSPORT web

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2016年イギリスGP フェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテル
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、自分がフェラーリから離脱したことは正しい判断だと思っていると語った。3度目のタイトルを獲得するという目標のためには、マクラーレン・ホンダかメルセデスで走る必要があると感じたという。

 
 フェラーリに所属した2010年から2014年の5年間に、アロンソは3回ランキング2位を獲得したが、ついに念願のタイトルには届かなかった。アロンソは契約を2年残してフェラーリを後にし、新たなプロジェクトのもとでスタートを切ったマクラーレン・ホンダに移籍した。
 
 新生マクラーレン・ホンダは苦戦しながらも明らかに進歩を果たしているが、ここまでの最高位は5位にとどまっている。一方、フェラーリは2015年は3勝を挙げてランキング2位、今年は12戦終了時点で2位が最高位、ランキングは3位に後退している。
 
 アロンソは、フェラーリを離れるという判断は、自分の信念に基づくものであり、間違っていたとは思わないと語った。


「僕は正しかった。その時、自分が正しいと思ったことだからだ」とアロンソが述べたとF1iが伝えた。
 
「あと2年契約が残っていたが、2014年に決断を下した。出るのが正しいことだと感じたからだ。2015年に彼らがどういう結果を出そうと、2016年、さらにその先にどうなろうと、僕はあそこで素晴らしい時間を過ごしたし、そういう最高の気分で終えたかった」
「勝てずにいると、毎年ストレスが少しずつ増してくる。自分が悪いような感じになってくるんだ」

 
 フェラーリには今も愛着があるだけに、低迷していることに安堵する気持ちにはなれないとアロンソは語った。しかし3度目のタイトルに向かって戦うためには、今所属するマクラーレン・ホンダか、現在最強のメルセデスで走る必要があるというのが、彼の考えだ。
 
「彼らが今勝てずにいて、問題を抱えていることに、安堵はしていない。フェラーリが問題に悩まされることを願ったりしない。僕の心にいつまでも残り続けるチームだからね」
 
「でもドライビング、競争力、僕にとっての3度目のタイトルへの望み、といったことを考えるなら、メルセデスかマクラーレン・ホンダで走るべきだ。僕はそういう意見を持っている」