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スーパーGT“予備予選”は2017年の参戦台数次第? 現在検討中

2016年08月08日 20:11  AUTOSPORT web

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スーパーGT第5戦富士のスタートシーン
オートスポーツwebでもすでにお届けしたとおり、2017年のスーパーGTには参戦台数枠の問題から、“予備予選”が開催される可能性が浮上しているが、GTアソシエイションの坂東正明代表は、8月7日に行われたGTA定例記者会見で、この可能性について語った。

 スーパーGTでは近年、参戦台数が40台を超えエントリーが飽和状態となっている。そんななか、日本はもちろんアジアでもGT300クラスを中心に参戦を希望するチームが存在しているが、ピット数等の関係で最大の参戦台数はコースごとに決まっている。

 今シーズンについては、年間エントリーの時点で45台が揃っており、SUGO戦では参加できないチームもあった。2017年に向けて、GT300チーム間で盛んにウワサになっていたのが、かつて90年代初頭までF1でも開催されていた“予備予選”の開催だ。

 すでに“対策”をうっているチームもあるが、この参戦台数の問題について坂東代表は、「SUGOは現在43台が参加可能で、ほかは45台。このなかで、45を超えるエントリーがあった場合に検討しなければならないが、2017年に参戦するチームの数字がはっきりしないと分からない」と語った。

 もし“予備予選”が開催される場合、現在参戦しているチームがすべて2017年に残り、その上で新規参入があった場合、ランキング等をもとにAシード、Bシード、無得点チーム等に分け、無得点チームや新規参入チームでレースウイークの木曜日に予備予選を行うスタイルになりそうだ。

「やはり最も公正なのはタイム。ただ、ここ10年ずっと参戦しているけど、無得点のチームはどうするのか等、もう少しルールを決めなければいけないと思う」と坂東代表。

 坂東代表は次戦鈴鹿までにチームへ向けてしっかりとアナウンスを行いたいというが、「とは言っても、やっぱり(現在参戦しているチームは)“仲間”なんです。その仲間をバッサリ切ったりするのはどうかと思う。しっかりと判断をして、もう少しまとめたい」と語った。

 新規参戦チームがあり、もし実際に予備予選が開催された場合、木曜からの走行はやや負担も増える。ただ、それでもスーパーGTに出たい……という声は多い様子だ(実際、GTアジア等でもアジアのジェントルマンドライバーたちはレースウイークの水曜日等から、スポーツ走行等の枠で走行しているケースが多い)。2017年に向け、気になるトピックスのひとつと言えるだろう。