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WTCC直系の超高性能版『ボルボS60/V60ポールスター』のMY17モデル発売

2016年08月08日 17:11  AUTOSPORT web

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MY17モデルとなった「S60 Polestar/V60 Polestar(ポールスター)」
昨年も日本市場に投入され、限定台数が瞬く間に完売となったボルボの最高峰スポーツモデル「S60 Polestar/V60 Polestar(ポールスター)」の最新バージョンが今年も登場。8月5日より、全国100台限定で発売が開始された。

 新しいS60/V60Polestarは、昨年から導入された『新世代Drive-E』2リッター4気筒エンジンを搭載。それ以前の従来型3リッター6気筒エンジンを上回る性能を発揮し、歴代最強となる367馬力を発生。470Nmのトルクと合わせて、0-100km/h加速4.7秒(S60 Polestar。V60 Polestarは4.9秒。欧州仕様参考値)、最高速度250km/h(リミッター作動、欧州仕様参考値)の性能を実現している。

 ターボとスーパーチャージャーを備えたT6エンジンをベースに、ボルボのモータースポーツ部門を統括するポールスター社が、WTCCで走らせる『S60ポールスターTC1』のノウハウをフィードバック。ターボチャージャーの大径化、スーパーチャージャーの強化、コンロッドとカムシャフトの見直し、エアインテークの大型化、および燃料ポンプの大容量化といった変更を加え、エンジン性能を大幅に向上させている。

 さらに、ボルグワーナー社と専用開発した四駆システムに、新たにSport+(スポーツプラス)モードを採用。パドルシフト付8速オートマチックトランスミッション、専用チューニングされた電動パワーステアリング、および新採用の371mmのスロット付フロントブレーキディスク、ブレンボ製6ポッドキャリパー、オーリンズ製DFVダンパーといった数々のパフォーマンス要素の採用により、ドライビングダイナミクス面でも従来までのポールスターモデルを上回るパフォーマンスを実現したという。

 また、昨年型に対し車両重量も削減。最新世代の4気筒を採用したことによりフロントアクスルを中心に軽量化が計られた。この重量配分の最適化により、ハンドリング性能を大きく改善することにも成功している。さらに環境性能においても、12.2km/L*(JC08モード。S60 Polestar、V60 Polestarは11.2km/L*)を達成し、最大27%燃料消費率を改善(現在申請値/予定)。価格はセダンのS60で839万円、ワゴンV60で859万円となっている。

 昨年モデルでも、チューンドモデルにありがちな硬さや荒さを微塵も感じさせない洗練された脚さばきを見せてくれたポールスター。ボディ全体の堅牢さを感じさせる"剛性感"の演出、そしてステアリング支持剛性の高さとロール剛性の最適なバランスからくる、まさに「意のままに」動く車体のダイナミクスなど、MY17ではさらに、高性能版にふさわしい「どこにも違和感のない」走りを実現している。