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WTCCアルゼンチン:メインレースをロペスが制し4年連続の地元勝利を飾る

2016年08月08日 17:01  AUTOSPORT web

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地元アルゼンチン戦を制し、渾身のガッツポーズをみせるホセ-マリア・ロペス
WTCC世界ツーリングカー選手権第8ラウンドは7日、アルゼンチンのテルマス・リオ・ホンドでオープニングレース、メインレースが行われ、オープニングレースはトム・チルトン(シトロエンC-エリーゼWTCC)が、メインレースは地元アルゼンチンのホセ-マリア・ロペスが制した。

 第7ラウンドのポルトガル戦から約1ヶ月のインターバルを経て、WTCCは王者ロペスの地元アルゼンチン戦を迎えた。ロペスにとっては2013年にスポット参戦して優勝を飾って以来、非常にゲンの良いサーキットだ。

 迎えた6日のフリープラクティスでは、1回目、2回目ともに今回スポット参戦しているエステバン・グエルエリ(シボレーRMLクルーズTC1)がいきなりのトップタイムをマーク。1回目はイバン・ミューラー(シトロエンC-エリーゼWTCC)が2番手に、2回目はロペスが2番手につけ、アルゼンチン人ドライバーのワン・ツーとなった。

 しかし、予選ではグエルエリは惜しくもQ2進出にわずかに届かず、5番手どまり。Q3にはロペス、ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)、トム・コロネル(シボレーRMLクルーズTC1)、ミューラーが進出。Q3ではロペスがミケリスをおさえポールポジションを獲得した。予選後のMAC3では、ホンダが勝利を飾っている。

■チルトン、ロペスが凱歌を上げる
 ジョン・フィリッピ(シボレーRMLクルーズTC1)、チルトンというフロントロウでスタートしたオープニングレースは、チルトンがスタートで首位に立つも、3番手スタートのティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)と激しいつばぜり合いを展開。モンテイロはコースオフを喫し、フィリッピが2番手となる。

 チルトンはマージンを築きにかかるが、フィリッピをかわしてきたロブ・ハフ(ホンダ・シビックWTCC)、さらにイバン・ミューラーのプレッシャーにさらされる。しかし、チルトンは最後までトップの座を守りきり優勝。2位はハフ、3位はミューラーとなった。

 続くメインレースは、ポールポジションスタートのロペスに対し、2番手スタートのミケリスがターン1でオーバーテイク。トップに浮上していく。さらにミューラーもロペスをかわすが、3台による激しい攻防が序盤展開されていった。

 しかし、ミケリスとロペスは攻防のなかターン11で揃ってコースアウトを喫してしまい、これでロペスが首位をキープ。2番手に浮上したコロネルがロペスを追ったが、最後までリードを守ったロペスが優勝。4年連続の地元勝利を飾った。2位はコロネル、3位はハフとなった。

「今週末は本当にポジティブで、いい結果を残すことができた。また自分の家族の前で勝つことができて本当に感情的になったよ!」とロペスは喜びを語っている。

 WTCC世界ツーリングカー選手権は、いよいよ次戦日本ラウンドを迎える。ホンダ・シビックWTCCで道上龍のスポット参戦も決まっており、9月3~4日のツインリンクもてぎ戦は見逃せないレースとなりそうだ。