2016/8/8
エルシーアイ株式会社
Press-Information
スーパーGT 第5戦 富⼠300km レースレポート
8⽉7⽇(⽇)、スーパーGT第5戦FUJI GT300km RACE が開催されました。No.2 シンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)は⼟曜⽇の予選でQ2に進出し、14番グリッドを獲得。ストレートスピードが勝敗を⼤きく左右する富⼠スピードウェイで、中盤からレースを闘いました。
■決勝レース
気温は34℃、路⾯温度は52℃。ときおり吹く⾵は涼やかながら、⾮常に厳しいコンディションのもと、定刻通り14:30にレースはスタート。No.2シンティアム・アップル・ロータスは加藤寛規選⼿が、第⼀スティントのドライバーを務めました。
ここで加藤選⼿はみごとにスタートを決め、集団に飲み込まれることなく1コーナーへと突⼊。再びコントロールラインを通過する頃には、ストレートでライバル達にかわされ15位へとポジションを落としましたが、ここからじつに素晴らしい追い上げを開始しました。
SGT EVORA は燃料をフル搭載しながらも、ベストタイムでは1分39秒939をマーク。これはトップ争いをする上位陣とまったく遜⾊のないタイムでした。
その後も加藤選⼿は着々と順位を上げて⾏きます。⼀時はSGT EVORAより1秒以上もペースの遅い中断グループに⾏く⼿を阻まれましたが、これをかわすとペースも再び40秒台へと回復。⼀台ずつライバルをしとめ、14周⽬には遂に9位までポジションを上げました。
しかし、レース中盤になると、順調な周回を重ねていたSGT EVORAに、突然のアクシデントが襲いかかります。16周⽬の1コーナーで、2台のGT300マシンが交錯。これによって装着パーツがコースに置き去りにされ、オフィシャルはこれを回収すべくペースカーを導⼊しました。この回収作業はセーフティーカー7周の時間を要し、23周⽬からレースが再開しました。
直接このアクシデントがSGT EVORA に与えた影響はありませんでした。しかし、25周⽬の1コーナー。今度はSGT EVORAが、左リアタイヤから⽩煙を上げ、突如スローダウンしてしまったのです。トラブルの原因は、左リアサスペンションのトラブルでした。加藤選⼿はマシンをいたわりながらピットへと戻りましたが、チームは出⾛を断念。残念ながらSGT EVORAはリタイアとなってしまいました。
マザーシャシーが苦⼿とする富⼠で、予想以上の速さを⾒せたSGT EVORA。それだけに最後まで⾛りきり、ポイントを獲得できなかったのは残念でした。しかし次戦は公式テストでもドライでトップタイムをマークし、昨年はポールポジションを獲得した鈴⿅。Cars Tokai Dream28 はこの第6 戦に照準を合わせ、チーム⼀丸となって鈴⿅1000km を闘います。
■Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス
ドライバー:加藤寛規選⼿
「序盤ではGT3勢にもついて⾏くことができたので、燃料が減って、⾞重が軽くなる後半が勝負だな! と思っていたのですが…。1コーナーのブレーキングで急激に挙動が乱れて、そこからは普通に⾛ることもできなくなってしまいました。今⽇は⾼橋選⼿もウォームアップでペースがよかっただけに、残念なトラブルでしたね。でも次は本命の鈴⿅ですから! みんなで⼒を合わせてがんばります!!」
ドライバー:⾼橋⼀穂選⼿
「加藤選⼿のペースはとてもよかったですし、⾃分も決勝を想定したウォームアップ⾛⾏ではペースがつかめたので、最後まで⾛れなかったのは残念です。次戦までにトラブルの原因を⾒つけ出して、鈴⿅はよいレースをしたいですね。」
チーフエンジニア:渡邊信太郎
「最終的に壊れたのはサスペンションのパーツでした。またその直前からエンジンも調⼦を崩し、ギアボックスの変速に不具合が発⽣していました。まずは全ての不具合に対する原因を早急に洗い出し、完全な状態で次戦の鈴⿅に挑みたいと思います。今回はタイヤ、シャシーセットアップを含め不得意であった富⼠において過去最⾼のバランスに近かっただけに、消化不良でレースを終えてしまった事に関し、両ドライバーに⼤変に申し訳無い気持ちです。」